≪6月5日更新≫ゆいぴす“完璧な謝罪”で実業家・溝口勇児氏と決別! 上野厚労相「法違反には厳正に対処」強まる“マンジャロ包囲網”

ゆいぴすのXより

六本木人気No.1キャバ嬢・ゆいぴすによる、糖尿病治療薬「マンジャロ」の不適切使用の推奨をめぐる大炎上。事態は誰も予想しなかった「決別劇」へと発展した。

自身の非を全面的に認め、異例の“120点謝罪”と活動休止を発表したゆいぴす。その裏には、事態を正確に把握し彼女をサポートする敏腕弁護士の存在があった。一方で、命に関わりかねない問題を、「論理のすり替え」で自身の主張を正当化してきた実業家・溝口勇児氏には非難が殺到している。

一流キャバ嬢の“本気の武装”によって機能不全に陥った、グレービジネスの全貌と深い闇に迫る。

異例の“120点謝罪”と活動休止…溝口氏との決別

人気キャバクラ嬢でインフルエンサーのゆいぴすが3日夜、XやYouTubeなどを更新。2型糖尿病治療薬「マンジャロ」をめぐる自身の発言について釈明し、謝罪した。

キャバ嬢オーディション番組「LAST CALL」で審査員も務めるゆいぴすは、番組トップの実業家・溝口勇児氏が出資するマンジャロのオンライン処方サービスのアンバサダーを務めていた。身長170センチ、47キロと抜群のスタイルと美貌を誇る彼女が、番組内で志願者に「マンジャロ打ちな?」「こうなれますから」などと、医療用医薬品(しかも痩身には適応外のもの)を勧めていたことが問題視されていた。

ゆいぴすのXより

ゆいぴすはスーツ姿で動画に登場し、次のように語った。

「今回のマンジャロに関する件につきまして、誠に申し訳ございませんでした。不快な思いをされた方、不安な思いをされた方、そして日頃より応援してくださっている皆さまに、心よりお詫び申し上げます。

今回の発信が薬機法上の問題を含むものであったことを、真摯に受け止めております。『リスクの記載を徹底すること』『販売側が他者への使用を推奨しないこと』を確認した上で判断しましたが、その判断は誤りでした。

影響力を持つ立場として、フォロワーの皆さまの健康と安全を最優先に考えるべきでした。私の発信をきっかけにマンジャロを購入された方は、今一度、医師や薬剤師からリスクの説明を受けた上でご使用いただくよう、強くお願い申し上げます。

日本は世界的に見ても薬害の少ない国です。それは行政当局、医師、薬剤師、製薬会社の皆さまの不断の努力と、薬機法をはじめとするルールの遵守によって守られてきたものです。今回の私の判断はその積み重ねを軽視するものであり、深くお詫び申し上げます。

また、今回の件を通じて、自分がこれまで『アンチ上等』の姿勢で周囲からの指摘に耳を貸してこなかったことが、このような結果を招いた一因であると痛感しております。今後は皆さまのご意見を真摯に受け止め、行動してまいります。

本件について関係者との協議を重ねてまいりましたが、溝口勇児氏を含む運営側との間で本件に対する認識および今後の対応方針に相違があると判断し、マンジャロアンバサダーを辞退しております。

なお、本案件に関する契約書への署名は行っておらず、売上に応じた報酬や広告モデル費等につきましても、一切受領しておりません。

さらに、今回の件を受け、私自身の意思として、以下についても辞退いたします。

・ラストコールへの出演 ・ブレイキングダウン、リアルバリュー、ラストコールコレクション等の関連イベント・番組への出演 ・Vクリニックアンバサダー ・ダイエットビューティークリニックアンバサダー(マンジャロ)

また、本業であるキャバクラ以外のインフルエンサーとしての活動も、しばらくお休みさせていただきます。

なお、すでに収録済みのラストコール(4話分)および今後放送予定のホストコール(3話分)につきましては、本件に関するこの意思決定(2026年6月3日)より前に収録されたものでございます。何卒ご理解いただけますと幸いです。

溝口勇児氏を含むラストコール関係者の皆様方につきましてもご迷惑をおかけし申し訳ございません。ラストコールに出演させて頂いたご恩は忘れません。

改めまして、この度は誠に申し訳ございませんでした。

このような状況の中でも変わらず応援してくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。今後は信頼を取り戻せるよう、より一層責任ある行動を心掛けてまいります。」

このように長文の謝罪文を読み上げ、真摯に謝罪。すでに収録済みの番組には出演するものの、今後は「LAST CALL」の出演や東京・台場で28日に開催される「LAST CALL COLLECTION 2026」への参加も辞退すると語り、事実上、溝口氏とたもとを分かつことを明言した。

医療界からも称賛、その裏に「敏腕弁護士」の存在

ゆいぴすのこの謝罪に対しては、医師で作家の知念実希人氏が自身のXで「これに関しては完全に正しい対応だと思います。『私の発信をきっかけにマンジャロを購入された方は、今一度、医師や薬剤師からリスクの説明を受けた上でご使用いただくよう、強くお願い申し上げます』この発信をして下さったことは、医師としてとても有り難く思います」と高く評価。

さらにSNS上でも「近年類を見ない完璧な謝罪。皆が法的によくないと指摘している部分、心配していること、全て盛り込んである」などと称賛の声が相次いだ。今回のマンジャロ騒動で指摘されていた法的・倫理的問題に対してごまかすことなく答える形となっており、これまでの言動には一定の責任を免れないとはいえ 、謝罪の仕方としては「120点」と言える内容だった。

日本の薬害の歴史にまで触れるなど、「アンチ上等」というかつてのパブリックイメージとは真反対ともいえる緻密で誠実な謝罪文。それゆえに、ネット上では「20代のキャバ嬢が単独でつづったとは考えにくい」と推測する声も上がっていたが、SAKURA法律事務所の依田俊一弁護士が同日深夜、自身のXにて次のように投稿した。

「SAKURA法律事務所は、本件においてゆいぴす氏に対して法的アドバイスを行っております。ゆいぴす氏は、本件において困難な状況に置かれていたことは事実です。しかし、発信に関わった立場としての責任を自ら認め、各種活動の辞退という決断を自身の意思で行いました。本人が全面的に責任を認めた上でのこの決断を、どうか皆さまにご理解いただけますと幸いです。」

専門家である弁護士のサポートが背景にあったことは事実だが、重要なのは、彼女自身が自らの置かれた「困難な状況」を正しく理解し、各種活動の辞退という重い決断を「自身の意思で」下したという点である。

一人称「おれ」…溝口氏の“印象操作”にツッコミ殺到

完璧な謝罪と法的武装で事態の収拾を図ったゆいぴす。その一方で、かつて「日本一のプロデューサー」と持ち上げられた溝口勇児氏の対応は、あまりにも対照的でお粗末だった。

溝口勇児氏

ゆいぴすが謝罪文を公開したのと同じ3日夜、溝口氏も自身のXを更新し、次のように投稿した。

「番組でもSNSでも、ゆいぴすばかりに批判が集まってしまっていることを申し訳なく思います。

以前も書いた通り、今回の責任は出資者の一人であるおれや運営サイドにあります。批判されるべきは我々です。

この状況を重く受け止めているので、今後はおれ自身が運営に深く入るのか、体制を変更するのか、はたまた別の形を取るのか含めて、必要な見直しは行います。

何よりも申し訳ないのは、おれたちを信じてくれたゆいぴすを、このような形で傷つけてしまったことです。本当に申し訳ありません。」

一見すると責任を被っているように見えるが、SNS上ではこの投稿に対し「ゆいぴすの完璧な謝罪文の後に、一人称が『おれ』って…」と呆れる声が殺到した。

さらに火に油を注いだのが、「ゆいぴすばかりに批判が集まってしまっている」という一文だ。ネット上では「いや、お前もめちゃくちゃ批判されてるだろ」「自分への批判をなかったことにする印象操作か?」と総ツッコミを受けたのである。

医療問題を「革新vs保守」に論点ずらし

それもそのはず、溝口氏はこれ以前にもXにて、マンジャロの適応外使用について長文で自説を展開し、猛批判を浴びていたからだ。

彼は「フィナステリド(前立腺肥大症の薬からAGA治療へ)」「ボトックス(神経疾患から美容へ)」「メトホルミン」などの例を挙げ、「医療の歴史を見れば、適応外使用や適応拡大の事例は数え切れないほどある」「リスクとベネフィットは釣り合っているのかが本来議論すべきこと」「新しいテクノロジーが登場したタイミングというのは、保守派の人はリスクを指摘して嘆き、革新派の人たちは未来を創造して夢を描く」と持論を展開。

医療従事者から「薬機法違反(広告規制)」や「糖尿病患者への供給不足」を指摘されているにもかかわらず、「適応外使用の是非」や「革新vs保守」という論点にすり替える“論点ずらし”を行っていたのだ。こうした不誠実な対応により、溝口氏自身にも手厳しい批判が集中していた中で、「ゆいぴすばかり批判されている」と事の本質から外れた投稿をする姿勢が反感を買うのは当然だった。

厚労相も「厳正対処」を明言、敷かれ始めた“マンジャロ包囲網”

これまで『ブレイキングダウン』などでも数々の出演者によるトラブルを経験してきた溝口氏。そうした過去のケースでは、問題の対象者に代理人を用意し、運営サイドに極力ダメージが及ばない方法でコトを収めてきたとみられている。

今回も当初は同じ手法で火消しを図ろうとしたのかもしれない。しかし、相手が悪かった。これまで相手にしてきた不良たちとは違い、一流のキャバ嬢であるゆいぴすには、当然ながら金もコネもある。「まともな大人(弁護士)を召喚する術」を持っていたのだ。

ゆいぴすが謝罪文で「溝口勇児氏を含む運営側との間で本件に対する認識および今後の対応方針に相違があると判断し」と明言している通り、彼女はマンジャロ問題の対応で溝口サイドと意見が合わなかったことから、SAKURA法律事務所の力を借りたとみられる。仮に、依田俊一弁護士が溝口サイドが用意した弁護士であったなら、ゆいぴすの声明文に「日本は世界的に見ても薬害の少ない国です。(中略)今回の私の判断はその積み重ねを軽視するものであり…」といった、ビジネスの根幹を全否定するような重い言葉は絶対に出てこないはずだ。

溝口氏は3日の投稿で、「今後はおれ自身が運営に深く入るのか、体制を変更するのか、はたまた別の形を取るのか含めて、必要な見直しは行います」と発言しており、いまだに事業継続の意思があるように見受けられる。

しかし、現実はあまりにも厳しい。夜の街で己の腕ひとつでのし上がってきた自立した大人は、騒動の危うさを察知するやいなや、自身の力でまともな法律家を味方につけた。そして、「日本の薬害の歴史」にまで言及する完璧な正論で、彼らが描いたビジネスモデルの根幹をバッサリと切り捨てたのである。

さらに、溝口氏サイドを追い詰める決定打が国や行政から放たれた。

5日の閣議後記者会見にて、上野賢一郎厚生労働相がこの「マンジャロ」の問題について直接言及。上野厚労相は「法違反に対しては厳正に対処していきたい」と強いトーンで談話を発表したのだ。

閣議後記者会見で発言する上野賢一郎厚生労働相=5日午前、国会(原川貴郎撮影)

同時に厚労相は、「マンジャロは、2型糖尿病のみを効能効果として承認されており、それ以外で使用された場合の安全性、有効性は確認されていない」「適応外で使用された場合は、思わぬ副作用につながる可能性も否定できない」と強調した。

政府だけでなく、捜査当局や自治体もすでに実動に移っている。大阪府警は2日、マンジャロを許可なく販売したなどとして、薬機法違反容疑で男女3人を書類送検。東京都薬務課もSNS上での売買に対する監視を急速に強めており、X上で「直ちに販売を中止して下さい」と注意喚起を行うなど、包囲網は日を追うごとに狭まっている。

溝口氏は3日の投稿で、「今後はおれ自身が運営に深く入るのか、体制を変更するのか、はたまた別の形を取るのか含めて、必要な見直しは行います」と言及しており、事業の継続に含みを持たせている。

しかし、現実はあまりにも厳しい。看板インフルエンサーに法的武装で逃げられ、医療界を敵に回し、ついには厚生労働大臣から「厳正対処」と釘を刺された。警察の摘発も本格化する中、文字通りの「マンジャロ包囲網」が完全に敷かれ始めている。

「日本一のプロデューサー」が築き上げようとしたグレーなエコシステムは、もはや延命不可能な状況となっている。

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