猛暑のパリで109人死亡 ドイツは41.5度、2日連続で史上最高
【パリ=時事】熱波に見舞われた欧州各地は27日も気温が上昇し、フランス、ドイツ、チェコでは最高気温が40度を超えた。仏公共放送によると、パリの救急当局は26日に通報を受け駆け付けた住宅や公共の場で計109人の死亡を確認。例年この時期は平均7人程度といい、長引く猛暑で体調を崩す市民が続出したとみられている。
パリは24日の最高気温が40.6度と、2019年7月の42.6度に次ぐ歴代2番目の高さだった。翌25日も40.1度まで上がり、クーラーのない住宅で暮らす大部分の市民にとって「耐え難い暑さ」(欧州メディア)が続いた。
フランスは27日、中部で41.7度(暫定値)を観測。ドイツは東部で41.5度と、2日連続で史上最高を更新した。北欧デンマークも37度と史上最高を記録。チェコは首都プラハの北で40.8度に上昇した。
こうした中、涼を取ろうと川などに入る人々の事故が相次いでいる。ヌニェス仏内相は27日伝えられたインタビューで、18日以降の国内の水死者が74人に上ると明らかにした。15〜25歳の若者が中心という。
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(更新)- 詫摩佳代慶應義塾大学法学部教授分析・考察
私がパリに滞在した2023年も比較的暑く、エアコンがない自宅に大型扇風機を数台を設置し、暑さを凌いだことを思い出しますが、今年の異常事態下では、扇風機でも、窓を開けても、耐えられるものではありません。パリ市ではセーヌ川の水を利用した都市冷却システムが存在しますが、都市の建築面積のわずか数%しかカバーしていません。行政側は定期的な水分摂取の奨励に加え、公共の場でのアルコール摂取およびアルコール飲料の販売を一時的に禁止するなど(アルコールは体の水分を奪うため)、行政措置を発動していますが、酷暑が常態化していくことを見据え、インフラ面での見直しが必須であると思われます。
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(更新) - 花村遼アーサー・ディ・リトル・ジャパン パートナーひとこと解説
パリは歴史的建造物も多く、夏があまり暑くならなかったことから、一般家庭にエアコンがまだ完全に普及しておらず、今でもエアコンのない家も多くあります。その中で40℃というのは耐え難い暑さでしょう。歴史ある街並みを維持しながら、温暖化の現代に合わせた社会インフラをどう設計し直すかはなかなか難しい問題ではないかと思われます。
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(更新) - 青木慎一日本経済新聞社 編集委員今後の展望
月曜からは米国の東部を中心に猛烈な熱波が予想されています。米国周辺では暑さをもたらす「ヒートドーム」が2つあり、合体して巨大化して五大湖地域から南東部を覆う見込みです。 欧州の熱波は地球温暖化がなければ、ここまで気温が上昇することはなかったと科学者らが分析しています。温暖化が止まらない状況では、世界各地でこうした熱波が頻発するのでしょう。日本も太平洋やインド洋の海水温の状況から猛暑になる見通しです。猛烈な暑さが来ることを前提に対策を講じることが肝要です。
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