(cache)冬の帰り道 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

わたしがいのることは

とても重い

みんな経験したことがあるであろう、とても重い"ちょっと"が詰まっている。

錠9

生きる

声なき声を拾いたいと思ったことはあるか

わたしは、ある。 あなたの胸を叩き 何故なのかと問いただしたい そう呼び止められた時 わたしは何と答えられるだろうか。 静かにだが確かにこの詩からは 張りつめた足音が聴こえる

ぼんじゅーる



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冬の帰り道    

雲の尻をひっかいたのは 人差し指みたいな電波塔です 左から右へ 朝っぱらから 橋や田畑や山はもう背中のずっと後ろです ぼくの帰るのとは 逆の方へ走っていきました 大急ぎで コンロは弱火、鍋はまだ たぎってもいないってのに まあ、しかしそれもほどなくでしょう 隻眼の男が睨んでくるのは厄介です 八方にぎらつく 鋼の髪 馬をこなすのは見事ですが やつはきまって林の茂みから顔をだします 苔桃なら一つ、烏なら一羽でじゅうぶんでしょう 近頃はどうも寝坊が過ぎる、と皆笑います


冬の帰り道 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 1234.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-02-18
コメント日時 2018-02-22
項目全期間(2026/06/28現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:1234.0
2026/06/28 13時13分44秒現在
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    作品に書かれた推薦文

冬の帰り道 コメントセクション

コメント数(5)
小夏 渚鳥
(2018-02-20)

こんにちは、 拝読しました。天候の話から始まるところを好ましく思いながら読みました。 コンロというのは陽光か気温のことでしょうか。とても感じのよい比喩の使い方をされるんだな、と。 >苔桃なら一つ、烏なら一羽でじゅうぶんでしょう ここは具体的にはよく分からなかったのですが、「苔桃(コケモモ)」の熟する時期を知りたくなりました。調べてみます。 好きな感じの世界観でした。有り難うございました。

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小夏 渚鳥
(2018-02-20)

追記※ 苔桃について少し調べましたら、なんとなくそうかなぁと思っていましたが、やはり秋でした。

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藤 一紀
(2018-02-20)

渚鳥様 こんにちは。コメント、ありがとうございます。 仕事上、朝方に帰ることが多いのですが、冬場は陽が昇るのも遅く、気温もなかなか上がらないんですね。要は寒い。で、寒いのは嫌いなのだけど、仕事明けなので、運転しながら天気や風景を見る気持ちの余裕はあるんです。 これはたしか一年かな、前に書いたものですが、お察しの通り、帰り道の天候や風景を見たのを発端に、スケッチ風に書いてみたものでした。 駐車スペースに昔から木瓜(ぼけ)の木があって、車を停めるとちょうど運転席の前にくるのですが、帰りついた時にちょうど木のあいだから昇っていく太陽が見えたのかもしれません。(そのくらい目を塞ぐものが周囲にないことを喜ぶべきか嘆くべきか) 苔桃は響きもよく、使ってみたい言葉でもありましたし、桃の形状、連想される色を太陽に重ね、烏については、太陽にまつわる神話の記憶からとったように思います。 改めてコメントに感謝します。

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百均
(2018-02-21)

うーん、自分の持っているせかいの見え方と近いんですけれどもとてつもなく遠い感覚がさりげなく書かれていて、舌を巻きました。 >雲の尻をひっかいたのは >人差し指みたいな電波塔です >左から右へ 朝っぱらから 雲に尻ってあったんだなぁとか、電波塔って確かに人差し指みたいだよなぁと、両手で人差し指立ててみたら、人差し指って人の両手を紐で結ぶときに一番邪魔の入らない指なんだなとか、この立ち上がりの三行のイメージが、自分の中になさすぎて、読んでいる時いい意味で混乱しました。 >橋や田畑や山はもう背中のずっと後ろです >ぼくの帰るのとは >逆の方へ走っていきました 大急ぎで ここも恐ろしくて、読んでると自分は立ち止まっているのに橋が足を生やして後ろに走っていくと同時に景色もまた急激に夜の方向へ走り去っていってしまって、自分が立っている場所から景色が逃げ出していく感覚が面白かったです。コメントを読むと車の中というのが分かるのですが、コメントを読む前の時はその前提がなかったので、正に時速60キロのスピードで景色が移り変わっていくのに、自分は同じ場所に立っているという感覚をモロに受けて、語り手が一人せかいから置き去りにされてしまったようだと思わされました。脳内のアニメーションがスタジオジブリ状態マックスでした。 >隻眼の男が睨んでくるのは厄介です >八方にぎらつく 鋼の髪 >馬をこなすのは見事ですが 少しきになったのは、ここの部分で、多分隻眼の男がなんなのか、分かりませんでした。適当に蜘蛛か鷹みたいなのかなぁとちょっと思ったのですが、イマイチしっくりこなかったので、他の方のコメント少し読みたいなぁと思いました。多分僕が単純に知らないだけな気もします。

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藤 一紀
(2018-02-22)

百均様 コメントありがとうございます。 たぶん、これを書いた時期は、下のほうを「足裏」と表すことが、何度かあって飽きてたか、マンネリだなあと思ったかじゃないかと思います。それで、掻くといったらやっぱ尻でしょみたいな感じだったか。で、「雲の尻を掻く」っておもしろいなと思ったんじゃないか。比喩として、隠された意味でなく、その言葉が、ですね。雲に尻があったらなお面白いですけど。(でも考えてみると)「目尻」とか「言葉尻」とか、尻はいろんなものにあるのでした) 子どもの頃、「月がこっちを見てる」と思ったことがある人は多いでしょうが、その時はたぶん二つ目をイメージしていたと勝手に考えています。でも夜の星に百の眼を見たとすると、隻眼ははて?ということです。一つ目の方がおどろおどろしくて、よかったかもしれません。なんかの神話で四頭馬車を駆る馭者として語られていた記憶があります。フロントガラス越しに逆光でさしてくると困ります。 丁寧に読んでいただき、嬉しく思います。改めて、コメントに感謝します。

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