震災後、能登の岩海苔の一部が『味や香りがしない』と言われる原因が、自前で調達できないので、他から仕入れた「混ぜもの」を使用しているからと聞きました
貧しかった我が家ですが、亡くなった父は普段料理をしないのに、正月だけは高級品の地物の岩海苔を使って雑煮を作ってくれ、それがとても香り高く思い出の味でした
そんな地域の味が失われていくと思うと、またひとつ思い出が消えていくんだなと実感してしまい、寂しく感じます
人を探して訪れた輪島市の海沿いの集落では、82歳の女性が朝に採ってきたというワカメを干していました。
珠洲市では91歳の女性が、岩のりから小さなゴミをとる手作業をしながら昔の話をしてくれました。
能登に来て、暮らしの中に当たり前のようにある海藻の存在を実感しています。