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2019年1月11日 (金)

機関車の構造及理論:上巻(その38)鉄金属:錬 鉄

5.錬 鉄

 錬鉄は従来焼き入れの出来ないものとして分類していたが最近は炭素の含有量および製造方法により区別する。すなわち同量の炭素を含有していても十分に溶解して作ったものは軟鋼で、溶解不十分にして作ったものは錬鉄である。錬鉄の製法には直接法と間接法とあり、直接法は鉄鉱より直接製造するに対し間接法は銑鉄より作る方法で、いずれも製造当時の温度が溶融点以下であるから、溶融状態にならないで鉄滓(スラッグ)を十分に分離する事ができないで鉄の間に残っている。これが錬鉄の特徴で顕微鏡によって見る事ができる。錬鉄は炭素の含有量が最も少なく0.25%以下である。これを熱する時は柔らかになって鍛錬する事ができるし、また2つの鉄片を鍛接する事もできる。抗張力も相当大で伸びは最も大である。製造方法としてはロールで作られるからその方向に繊維を有し、従って強さが方向により異なり繊維の方向には強いが、それと直角の方向には弱い。近頃では軟鋼の製法が容易になったので、錬鉄はほとんど使用されない。

 

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