自力防水システムを導入した
もう驚くほど防水に凝っている。
防水で困ることがあるだろうか、と考えるとない気がする。いや、もちろんあるとは思う。防水のアンダーウェアとか、汗を吸わなすぎて困るはずだし、防水のトイレットペーパーも水に溶けなくて大変なはず。
急な雨が降ることは多い。
特に暑い時期は通り雨、最近はゲリラ豪雨とでも言えばいいのか、そのような雨が降る。朝は晴れていたのに、ではなく、さっきまで、ついさっきまで、なんなら3秒前までは晴れていたのに、くらいの感じで雨が降る。
そこで活躍するのが防水。
防水以外考えられない。だって濡れないのだ。外出時に濡れてプラスになるものってあまり持っていないはずなので、防水のバッグが重要になってくるはずだ。バッグの表面は濡れるけれど、中は濡れない。なんて素晴らしいのだろう。
防水。
甘美な響きがある。輝いて見える。もし新幹線の隣の席に「防水」が乗っていたら、サインと記念撮影をお願いするかもしれない。防水とすれ違ったらいいことがある、と都市伝説を流布してもいいかもしれない。防水とはそのようなものなのだ。
防水リュックは手に入れた。
私は基本的にはリュックを使っているので、防水のリュックを先日導入した。期待通りの防水で、雨でリュック自体は滝行のように濡れていたけれど、中は砂漠かと思うほどカラカラだった。防水リュックの中にオアシスはないのだ。
ショルダーバッグにも防水が欲しい。
メインで使うのはリュックなのだけれど、セカンダリーとして「ショルダーバッグ」を使っている。モンベルの「ポケッタブル ライトショルダー M」を愛用している。A4がちょうど入るので何かと便利。
ショルダーバッグには、財布やカメラのレンズを拭くものなどが入っている。またカメラ自体をショルダーバッグに入れておくこともある。「ポケッタブル ライトショルダー M」はそれらがちょうどよく入る。
ただ問題がある。
「ポケッタブル ライトショルダー M」は防水ではないのだ。A4がちょうど入る適度なサイズの防水ショルダーバッグって世間にあまりない気がする。高いお金を払えばあるのかもしれないけれど、手頃な金額ではないのだ。
あまりになさすぎて、ショルダーバッグ探しを中断して、自分探しの旅に出そうになるほどだった。防水は世間ではあまり求められていない、私だけが求めているのではないか、自分を見つめ直した方がいいのではないか、と自分探しの旅に出かけそうだったのだ。
そこであきらめた。
防水をあきらめたわけではない。防水のショルダーバッグをあきらめたのだ。もう自分で防水のショルダーバッグにしようということだ。それは思い込みではない。このショルダーバッグは防水、防水、防水、濡れているけれど、実は濡れていないのだ、と思い込むというものではない。
ドライバッグをショルダーバッグの中に入れることにしたのだ。ただドライバッグは縦に長いものが多く、「ポケッタブル ライトショルダー M」に合う、横に長いドライバッグを探すのは大変だった。
しかしなんとか見つけた。
入れてみるとピッタリだった。怖いくらいピッタリ。ドライバッグはロールアップ式なので、少し長いのだけれど、上部をくるくると丸めるとちょうどよく、もしゲリラ豪雨に出会った時は、丸めた部分を通常に戻して蓋とすればいい。
あまりに完璧すぎて自分が怖かった。
そして、雨はもう怖くないのだ。なぜなら防水だから。リュックもショルダーバッグも防水なのだ。ジャケットも防水使用だし、ズボンも防水のものを持っている。靴も当然防水だ。私は無敵だ。雨には。雨にだけは無敵なのだ。この無敵を他のものにも使えればいいのにな、と思う。仕事とかに。



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