緊急地震速報のあの音や、電子マネー「iD」の決済音を手がけた音楽家・小久保隆です。
「iD」の音設計の裏話
電子マネー「iD」で支払うとき、 なぜレジの「チャリン」や「シャリーン」という音ではなく、 ハープの「タラントロン♪」という音が鳴るのか?
作者である私、小久保隆がその理由をお話しします。
実は「決済が終了しました」と知らせるだけの合図なら、 電子レンジの「チーン」でもなんでもいいんです。
でも、私はあえて”お金をイメージさせる生々しい音”にはしたくありませんでした。
それには、大きな2つの理由があります。
① ダ・ヴィンチの絵に合わせた「優雅さ」
当時の「iD」のロゴには、レオナルド・ダ・ヴィンチの人体図が使われていました。 無機質なお金の世界ではなく、アートやルネッサンスのムードを感じるそのデザインに寄り添うため、 クラシカルで優雅なグランドハープの音色を選びました。
②「いい買い物をした!」という幸福感の演出
私にとって、これが最大の理由です。 決済音は、お買い物の締めくくり。 その音を聞いた瞬間に、「いい買い物ができた!」「明日から楽しくなるぞ」「早く家で試してみたい!」と、 お客様にポジティブな気持ちを持ち帰ってほしかったんです。
ただ「支払いが終わりましたよ」と機械的に伝えるのではなく、 買い物の満足感を高め、人の気持ちをプラスの方向に持っていく。
それが「音のデザイン」の力なのです。
皆さんはお店で「タラントロン♪」と鳴った時、どんな気持ちになりますか? ぜひ次のお買い物の時、少しだけ耳を澄ませて、心境の変化を感じてみてくださいね #iD #音のデザイン #小久保隆 #環境音楽 #雑学 #サウンドロゴ