約66兆円の赤字はまずい
G7サミットで米国との協調体制を築いたEUは早速行動に出た。
EUは18~19日に首脳会議を開き、対中国の貿易赤字を削減するための措置を検討するよう執行機関の欧州委員会に指示した。
昨年のEUの中国に対するモノの貿易収支の赤字は約3600億ユーロ(約66兆円)に上ったため、フランスなどは中国製の安価な電気自動車(EV)や再生可能エネルギー関連の製品に対する強力な輸入抑制対策を求めている。
「不公正な貿易手法をとる国に制裁関税を課す米国の通商301条を参考にした措置を検討すべきだ」との意見も出ており、EUが中国に対して保護主義的な通商政策を講じる可能性も排除できなくなっている。
国内の過剰生産を輸出拡大で帳消しにするという常套手段を封じられつつある中国。だが、後編記事『債務残高2000兆円突破は入り口に過ぎない…中国社会に大混乱をもたらしかねない『隠れ債務』の存在』で見ていくように肝心の内需は全く回復しておらず、むしろより一層低迷が進む事態となっている。