がん免疫薬巡る「午前投与が効果的」論文を撤回 ネイチャー系科学誌
英科学誌「ネイチャー・メディシン」の編集部は25日までに、2月に中国の中南大学などの研究チームが公表したがん免疫薬に関する論文を撤回した。
午前中などの早い時間帯にがん免疫薬の点滴を始めた患者の方が遅いタイミングに治療を受けるよりもがんの進行を抑えられたとしていた。
編集部は2月以降、臨床試験の登録データベースが修正されて論文の内容と一致しなくなったことを確認し、調査を進めた。論文の著者らが2022年に作成したとする研究手順ではまだ実施していないはずの23〜24年の研究にふれていたほか、中国語の原本と英語版の間にも違いがあった。
これらの指摘に対して著者らは「主に事務的なミス」と説明したが、効果を示すグラフや副作用などのデータにも不自然な点が見つかったという。最終的に5人の責任著者を含む17人が撤回に同意した。残り11人とは連絡がつかなかった。