海外でも話題になった「日本の掃除」に、サッカーの国際試合のスタジアムで青い袋を手にゴミを拾う日本人サポーターたちの姿がある。開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会でも、彼らは初戦後にスタンドの清掃をした。すっかり定着したこの振る舞い。いつ、どう始まったのか。
「負けた僕らはくやしくて、虚(むな)しくって茫然(ぼうぜん)としてスタンドに目をやったら、自分たちで出したゴミを、韓国の人が拾ってるんですよ。涙が出ました。ああ、ここまでやられたら勝てねえよなあって」
Jリーグ黎明(れいめい)期のサポーターのリーダー、吉沢康一さん(57)が「THE RED BOOK 闘うレッズ12番目の選手たち」(1994年)に残した証言だ。振り返ったのは、85年のW杯予選・日韓戦。まだまだ遠かったW杯本選出場への希望が一瞬膨らんだが、敗戦でついえた。
あの日、高校生だった吉沢さんの心を折ったのは、敗戦に加え、勝利した韓国サポーターが見せたスタジアム清掃だった。「選手も負けたけど、俺らもずいぶん差があるよなって」
【GLOBE特集】掃除 何を磨くのか
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やがてJリーグが開幕した9…
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