「電話鳴り止まない」AI予約サービス「オートリザーブ」に飲食店困惑 “勝手に”公式マーク表示も 専門家「AIうまく機能していない」
AIが飲食店に自動音声電話をかけて予約を代行するサービス「オートリザーブ」をめぐり、無断掲載や鳴り止まない自動音声電話など飲食店とのトラブルが相次いでいる。 【図解】AI予約の仕組み 運営会社は「法的に問題はない」としているが、専門家はサービスの課題を指摘する。 ◆自動音声の予約電話に店主が悲鳴 店先にある張り紙に書かれていたのは「電話はつながりません」という文字。 東京・江東区にある安さが自慢の居酒屋「東陽町 七厘家」。和食、中華、イタリアン、フレンチなど多彩な料理がずらりと並ぶ。 店主が頭を悩ませているのは、AIによる自動音声で飲食店を予約できるオートリザーブだ。 このサービスは、ネットで予約するとAIが代わりに店に電話をかけて予約を代行してくれるもの。 この店には突然、こんな電話がかかってきたという。 オートリザーブの音声: オートリザーブです。予約電話を代行しています。 AIによる予約の電話が鳴り止まないという。店主によると、オートリザーブのサイトに無断で掲載されていたという。 東陽町 七厘家・平田尚也店主: (電話が鳴ると)仕込みで両手がふさがっているから、まず手を洗って、それから電話に出る。そうすると自動音声。すぐ切る。またゴム手袋して作業始めると、また電話が鳴る。こういう感じで本当に大変。 店主によると、オートリザーブのAIはつながるまで電話をかけてくるといい、忙しい仕込みや営業中にも電話があり迷惑だとの声を上げる。 現在、店は電話の音量をゼロにして営業をしているため、店先に張られた注意書きには「電話はつながりません」と書かれていた。 東陽町 七厘家・平田尚也店主: (オートリザーブ側に)営業中も電話が鳴りっぱなしで非常に迷惑だとは言った。正直すでに不快感があるので、契約する気にはとてもなれないと話をした。 ◆「勝手に公式と名乗られた」店も 一方、滋賀県にある海鮮食堂「まぐろの学校 幸 安曇川本店」は、勝手に公式と名乗られたという。 まぐろの学校 幸・熊谷讓代表: あきれるというか、びっくりしますね。 この店はオートリザーブ側から一度連絡が来たものの、何の説明もなく公式となっていたという。さらに予約した客がオートリザーブ側に約400円の手数料を支払うことも聞かされていなかった。 まぐろの学校 幸・熊谷讓代表: 一日も早くページを削除してもらわないと、本当に不安で仕方がないのが正直なところ。 ◆運営会社「法的に問題はない」 相次ぐ飲食店とのトラブルに、オートリザーブ側はどう考えているのか。 イット!の取材に対し運営会社は「法的に問題はない。大部分の店舗様には好意的に受け止められていると認識している」としたうえで…。 オートリザーブの運営会社: 弊社が店舗ページに掲載している情報は、すでにウェブ上に公開されている公知の情報を整理・集約したものです。一部の店舗にご不便や誤解を生じさせてしまっている点につきましては大変申し訳なく思っており、真摯に受け止めております。 専門家は、オートリザーブについて、店の予約が困難な訪日外国人にとって利便性が高いとしながら、サービスの課題をこのように指摘する。 外食ビジネスアナリスト・三輪大輔氏: 残念なことにAIがうまく機能していないが故に、お客さんは予約が取れたと勘違いしてしまう。お店の方はAIで電話がかかってきて、見覚えがないなと切って予約が完結しない。まだまだ機能面で少し課題があるようなサービスかなと考えている。 (「イット!」6月23日放送より)
イット!
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