デビュー45周年、THE MODS森山達也さん 「伝えたかった。もう大丈夫だよって」新作に込めたメッセージ
-音楽的にはどんな意識を。
★森山 今回「こうしよう、ああしよう」とかは基本的にはなかった。みんなでワン、ツーとやった音がやっぱモッズなんですよ。それが一番いい音で、いいアレンジ。湧き出るものの一番いいとこをキャッチする作業が大切。ローリングストーンズの新譜を聞いても、やっぱローリングストーンズだねってなる。音作りというか、出るもんに従っただけです。
-45周年記念ベスト盤も発売。「激しい雨が」「TWO PUNKS」など名曲ぞろいです。
★森山 ファンのリクエストで45曲が選ばれた。選曲は予想通り。長年ライブでやってきた曲は、ファンも思い入れがある。
-10~12月は全国ツアーで福岡、熊本も回ります。
★森山 違わないつもりでやってるけど、客の方も“おかえり”感があるし、俺も“ただいま”感がある。あと福岡以外のファンが福岡で見たがっている。ビートルズをリバプールで見るみたいな。ライブの前日入りしてなじみの屋台「小金ちゃん」に行こうとしたらファンで満員なんです。やべえ、食えないじゃん俺たちってなります。
-福岡の街も変わりました。
★森山 仕方ないもんね。街はどう変わってもいいけど、自分がよく行ってた店ぐらいは残っていてほしいとは思います。
-パンク精神は変わらない?
★森山 (デビュー前後の)時代の社会状況、衝動は今でも忘れられない。時代は変わったけど、そういう心構えだけは持っていたい。でもあの頃と違って体もだんだんガタが来てるし、感謝を覚える年齢になった。いろんな人に支えられて45年もできたという思いがある。そこはパンク精神とはちょっと違うかもしれないね。 (文・写真、小川祥平)
もりやま・たつや
1956年福岡市生まれ。「開戦前夜」「THE MOZZ」を経て、ベース北里晃一らとともに「THE MODS」を結成。ボーカル・ギターを務める。81年にメジャーデビュー。パンク、R&B、レゲエなどの要素を取り入れたサウンド、メッセージ性のある楽曲で80年代の日本のパンクロックシーンを牽引(けんいん)した。17日には、33枚目のアルバム「REVOLVER 45」をリリースする。
西日本新聞社