不登校と高校進学
わたしは元不登校だ。
元、と言っても元が付けられるようになったのは高校の入学式に出席したほんの数日前のことなのだが、いまのところ一日も休まず登校できているので元と付けさせていただく。
わたしが不登校になった主な理由としては、鬱病と複雑性PTSDに罹患し学校に登校するのが不可能になったから、という理由が第一だろう。その背景には様々なきっかけや出来事が存在するのだが、一旦ここでは話に関連がないので割愛させてもらう。
小学生の時点から不登校で、中学も入学式に出席して以来一日も登校しなかったわたしには当然内申点というものが存在せず、かと言って私立の高校に進学できるほど家計に余裕がある状態でなかったわたしは学力試験と面接点、その他諸々不登校生対象の制度をフル活用し半ば賭けの状態で公立の定時制の高校を受験し、幸いなことに御縁をいただくことができたのでその高校に進学し、いまこの瞬間もその高校へ向かう電車の中でこの文章を書いている。
わたしが進学した高校は少し特殊な高校で、定時制でありながら三年での卒業が可能であり、大学への進学実績も定時制の高校の内では芳しい部類に入る。ある程度の学力を持った生徒も入学する高校だ。
わたしは所謂「変人」の部類に入る。考え方が同年代と噛み合わないと言われることが多かったし、知的好奇心が高い自覚がある。WISCと言う知能指数を測る検査でも高い数値が計測された。
早い話、期待していたのだ。何歳になれば、周囲の精神年齢も成長し、話の合う友達が出来るよ、なんて愚かな慰めの言葉を信じてしまっていた。
皆入学してハイテンションになっているだけなのだ、と、言われればそれで終わりなのだが、結局そこでも求められるのはその場にそぐうキャラクターを演じることで、笑顔で嘘をつくことで、テンションを作ることで、自身の価値を、自分と関わるメリットを表明することで、空気読みのカードゲームの再演だった。
LINEの友達も増えた。InstagramのFF、TwitterのFFも増えた。でもわたしの精神はすり減るばかりで、なにも楽しいことがない。クラスメイトの話す話題に着いていくために音楽を聴き、アイドルの名前を覚え、ときどき中学時代に読み漁った本で得た心理効果の知識を活用してみる。あまりの自身の異端感、その既視感にインターネットにしか居場所がない(それですら怪しいが)わたしは所詮社会不適合者なのだ、と痛感させられる。この無様な生活が続いていくのだとしたら、と、考えると、いっそもう全部終わらせたい。


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