望遠鏡をのぞく参加者と、見守る猿谷さん(中央)

 手製の望遠鏡で指定された星を視界に入れる速さを競う「スターキャッチコンテスト」が6月上旬、群馬県高山村のキーテクノロジーぐんま天文台で開かれた。主催したのは高崎北高(高崎市)の3年、猿谷太成さん(17)。昨秋に高崎北高で県内初の大会を企画した時は高校生対象だったが、今回は年代を問わずに小中学校から一般まで広く参加者を募った。猿谷さんは「今後は規模を大きく、誰でも参加できるイベントにしていきたい」と意気込む。

 当日は雨だったため不参加となった人もいたが、県内外の3チームが出場。夜空の星を探す代わりに施設内の壁にクイズが書かれた紙を貼り、望遠鏡で問題を読んで答える形式とした。

 コンテストは辻村深月さんの小説「この夏の星を見る」の題材になっている。猿谷さんは中学生の時に小説を読んで興味を持ち、原案を考えた牛久高(茨城県)教諭の岡村典夫さんに「群馬で開催したい」とメールを送った。猿谷さんの熱意を感じた岡村さんは「熱心な高校生。日本の宝だ」と協力した。

 当日は岡村さんも会場を訪れ、出場者にアドバイスを送った。総当たり戦の結果、茨城県の中学生チームが優勝した。

 猿谷さんは「1人ではできなかった。興味を持ってくれた参加者や頼りになる大人もいて恵まれた」と振り返る。星探しの魅力を多くの人に知ってもらうとともに、今後も学生主体でコンテストを続けていきたい考えだ。