『バクマン』で言ってること、今でも通用するか考察してみた⑤
前回はこちら
ちなみにサムネの表紙が一番好きです
七峰の戦略
『バクマン。』の後半を大きくかき回したキャラクター、七峰透。読み返してみると、こいつのエピソードって実は単行本2巻分にも満たないくらいしかなくて驚きました。インパクトが強すぎる
彼が作中でやったことといえば、「ネットでアイデアを募集する」「報酬を支払る漫画喫茶で“ジャンプ”を再現する」といった戦略。もし今『バクマン。』が連載されていたら、間違いなくAIを活用していたタイプのキャラです。
とはいえ、AIを含めたこうした“集合知”戦略には決定的な弱点があります。それは、「結局トップにセンスが無いと成り立たない」という点です。
実際、僕自身もChatGPTを日常的に使っていますが、いつも感じるのは、AIができるのは“文章を整える”とか“アイデアを並べる”までであって、その文章が本当に面白いか、アイデアに価値があるかを判断するには、結局人間の目、つまり俗人的なセンスが必要だということ
そう考えると、七峰というキャラクターは、作中では“新しい才能”としてもてはやされましたが、実際のところは「親が金持ちで、環境だけは整えられた凡人」だったんじゃないか――そんなふうにも見えてきます
完結編は票が伸びる
漫画の話には1話完結と前後編みたいな複数話にまたがるタイプの2つありますがその前後編系の後編は票が伸びがちという話ですね
実際、綺麗にオチつけたり盛り上がる展開をやった時は掲載順が上がってると感じてるので直感には合ってる
ちなみあくまでファンの考察ではありますが掲載順は8号前のアンケート結果をベースに決められてるという話があったりする
分かりやすい例を挙げると、最近連載が終了した『超巡! 超条先輩』
連載末期は基本的に下位が定位置だったんですが、一度だけ掲載順が中位に浮上したことがありました
その号の8号前、何をやっていたかというと前作主人公の登場という、ファンに強く刺さる展開をやっていたんですよ。あれは確実に票を取ってた回だと思います
そういう目線で掲載順見てみるとジャンプがもっと面白くなるかも
三位票が多い作品
アンケートの順位自体には格差がない
しかし、3位票が多い作品は急に順位が落ちる事があるという話
なぜそんなことが起きるのか、自分なりに考察してみました結果
たとえば、面白さが“安定している”タイプの漫画って、読んでいて安心感はあるけど、他の漫画が「今週めっちゃ良かった!」って盛り上がってるときには、票を譲ってしまう傾向があるのではないでしょうか
というのも、実際に自分でアンケートを入れるようになってから特に感じるんですが、「今週号で面白かった作品3つを選べ」と言われると、どうしても“爆発力”のある回――特に、キレイに完結した話や、ド派手な展開があった作品を優先しちゃうんですよね。だから、いつも平均して面白い作品は、ちょっと不利なんじゃないかと
そこで、そんな“安定型の良作”をきちんと評価できるように作られたのが、最近アンケートに追加された「好きな作品」の項目なんじゃないかと思っています。
この新しい仕組みなら、「今号で特に面白かった作品」と「常に好きで読んでいる作品」を、どちらもちゃんと評価できる
おそらくですが、このアンケートの改良は服部さんのモデルになった斎藤編集長が、ずっとやりたかったことなんじゃないかな…とも思ったりします
……まあ実際のところ、この「好きな作品」項目がどう活用されてるかは、正直よく分からないんですけどね。というか、多分編集部の中でもよくわかってないんじゃないかな。この項目、追加されてからまだ半年も経ってないですしね
終わりに
今回は以上です
次回が最終回です。自分が漫画読む上でかなり意識してる項目にも触れます



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