『君の名前で僕を呼んで』のアーミー・ハマー、今の状況は「自分のせい」 人喰い願望や虐待疑惑で失墜
映画『君の名前で僕を呼んで』でティモシー・シャラメの相手役を演じたアーミー・ハマー。その後も『レベッカ』や『ナイル殺人事件』などに出演、順調にキャリアを築いていた。しかし2021年1月に、複数の女性がハマーから送られてきたメッセージを公開したことで事態が一転。そこにはSMや人喰い願望などを含む性的嗜好が赤裸々に綴られていた。その直後、かつての交際相手が彼から身体的虐待を受けたと告発した。
これが原因でハマーはジェニファー・ロペスと共演するはずだった映画『ショットガン・ウェディング』など複数の作品を降板。さらにエージェントからも契約を解除された。ハマーは一連の疑惑を否定。弁護士は「交際相手とは合意に基づいた関係だった」「事前に話し合い、合意した上で双方の意思で行ったものだった」と説明していた。警察は彼を性的暴行の疑いで捜査したが「十分な証拠がない」ことから起訴はされなかった。
ハマー家はアメリカで大成功を収めた一家。曽祖父は石油王、父も実業家でケイマン諸島に学校を作った人物として知られている。曽祖母はロシアの女男爵の称号を持つ女優で歌手だったそう。ハマーはテレビキャスターのエリザベス・チェンバースと結婚、二児をもうけていたがこの一件で離婚。仕事もなくなり、経済的にも困窮することになった。リッチで社会的地位のある一家出身で、自身も幸せそのものだったハマーの失墜は、マスコミの格好のターゲットとなった。彼は父親が住むケイマン諸島に移住、マスコミの目を逃れて隠遁生活を送っていた。その彼が最近表舞台に復活する動きを見せている。雑誌『ハリウッド・リポーター』のインタビューに今の心境を語っている。
ハマー曰く「これらの問題は自分で招いたものだ。偶然の産物ではない。みんなが言っているようなことはしていないけれど、非常に危険で不穏な人物を自分の人生に引き入れ、周りの人たちを怒らせてしまった。そしてこういう事態になったんだ」。今の状況を受け入れる心境に達していることを明かした。一時期は彼の父親の方が告発者に激怒。反論しようと言っていたそう。そのときハマーは「もう俺は十字架にかけられている。抵抗すればするほど、長くここにいることになる」「俺が何を言っても解決しないだろう」と父親を止めたとか。
インタビュアーに「この事件が起きなかったらよかったと思う?」と問われるとハマーは「正直に言って、そうは思わない」と驚きの答えを口にしている。今を受け入れているだけでなく、事件そのものも自分のためになったと思っているそう。「あの事件が起きる前の自分の感情や精神状態を覚えている。健康な人はあんなふうには振る舞わないものだ。もう少し穏やかな方法で対処できたらよかったと思う。でも結局のところ、あるがままを受け入れるしかない」。ハマーには現在撮影中の作品を含め、新作が3本控えている。この事件を経て、ルックスも激変したハマー。俳優として復活を果たせるのか、注目が集まっている。