「生き地獄から解放されたい」元検事正からの性的暴行訴えた女性検事を苛む『二次被害』の実態は 職場で実名拡散…生きがいの仕事に辞表
ところが職場では予期せぬ反応が待っていたと話します。 (ひかりさん)「事件の被害者が『ひかりさんだ』って実名をさらして拡散して…」 被害者がひかりさんであることや、根拠のない憶測や誹謗中傷が職場に広がっていたといいます。 その後、ひかりさんの名前を複数の職員に漏らしたとして事件当時、同じ大阪地検にいた副検事が戒告の懲戒処分を受けました。 (ひかりさん)「本当ショックでした。しかも自分の職場にいるというのがもう怖くて。もう誰も信用できないっていうふうに追い込まれていきました」 ■「性被害者の心理がもっと世間に周知された方がいい」 元検察官でひかりさんの代理人の田中嘉寿子弁護士。性被害事件ではこうした被害者の情報の拡散といった「二次被害」が起きやすいといいます。 (田中嘉寿子弁護士)「(性被害は)目に見えないし。『ちゃんと注意してたら被害に遭うはずがない』とみんな思っているんです。どこか心の底で。被害者バッシングが非常に起きやすいんですよ」 その原因は「なぜ抵抗したり逃げたりしなかったのか」などといった性被害者への理解不足にあるといいます。田中弁護士は性暴力に直面した際、被害者には“ある状態”が起きやすいと指摘します。 (田中嘉寿子弁護士)「被害者もなぜ逃げられなかったか自分ではあまり分かっていません。“凍結反応”と言って人が恐怖に直面したときに、カッと心身が凍りついて動きが非常に悪くなる状態。性被害者の心理がもっと世間に周知された方がいいと思う」 ■「生き地獄から解放されたい」職場に辞表 今年4月末、ひかりさんの姿は大阪地検の前にありました。辞表を提出するためです。 職場での二次被害にも追い詰められていたひかりさん、検察庁内にハラスメント被害の実態調査を行う第三者委員会を設置するよう求めていましたが、それも叶わず職場を去る決断をしたのです。 「検察官」が生きがいだったひかりさんにとって苦しい選択でした。 (ひかりさん)「もう生き地獄から解放されたい、もう戻る場所がないから辞表を出さざるを得なくなりました」
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