ニュース

ハマボウの新芽、次々顔出す 来春閉校の西岬小5、6年生が挿し木し世話 指導の樹木医も頑張り褒める

 2026年06月16日 03時00分
苗木に置き肥をする児童たち
発芽したハマボウの苗木=いずれも館山

西岬小学校(館山市)5、6年生の児童が、春に挿し木をして育てているハマボウに、次々と新芽が顔を出している。同校は来年3月で閉校予定で、ハマボウは「学校があった証に」と子どもたちが毎日交代で水やりなどの世話を続けている。6月12日には、苗木に肥料を与える作業を行った。子どもたちの思いが、少しずつ形になり始めている。

子どもたちを指導している市内の樹木医・齊藤陽子さん(79)によると、ハマボウの挿し木の適期は3月。挿し木をしたのが4月だったことから、児童や教職員の間には「無事に芽が出てくれるだろうか」という不安の声もあった。しかし、児童らの思いが通じたのか、5月13日に最初の発芽を確認した。

6月12日の時点では、苗木85本のうち56本が芽吹き、8本が発根していた。指導に当たる齊藤さんも来校し、「芽が出るのは決して当たり前のことではない」と、児童たちの頑張りをたたえた。

今回の肥料を与える作業は、新芽の成長を促すのが目的。作業では、10人の児童が手分けをして、苗木の周りに生えた雑草を丁寧に抜き取り、一つの鉢に3粒ずつ等間隔に肥料を置く「置き肥」作業にあたった。また、梅雨の時期を生かした「梅雨ざし」として、追加で21本の挿し木にも挑戦し、より多くのハマボウを残す工夫も凝らした。

岡﨑力斗さん(6年)は「2カ月間でこんなに芽が出ていてびっくりした。これからも大切に育てていきたい」と話していた。

児童らは今後も苗木の世話を続け、9月には2回目の置き肥作業を予定している。育てたハマボウの苗木を来年3月の閉校式で希望する地域住民に配り、地域のシンボルになるように育ててもらうほか、西岬地区の観光スポットへの寄贈も検討。ハマボウが地元の観光の一助にもなればと思いを込める。

 

(島袋立夏)

地域別ニュース一覧