見出し画像

地震保険は“家を守らない”│5年更新で学んだ本当の役割#279

 今年は、愛媛で5年前に新築した住まいの地震保険の更新タイミングでした。 妻と「更新するべきか?」を話し合う中で、 そもそも私たち夫婦は地震保険の本質を誤解していた ということに気がつきました。

 さらに、愛媛の地震リスクや、家の構造・地盤の強さを改めて整理してみると、 「この家に地震保険は本当に必要なのか?」 という結論に近づいていきました。

 今日のnoteでは、

  • これまで感じていた地震保険への違和感

  • 地震保険が補償するもの

  • 愛媛のリスクを踏まえた最適な判断

 について、FIRE後の視点も交えながらまとめてみようと思います。

地震保険への誤解について

 そもそも、地震保険は「火災保険の50%までしか加入できない」というルールについて、 なぜそうなっているのか、これまで深く考えたことがありませんでした。

 改めて地震保険について勉強してみると、 地震保険は火災保険とはまったく別物の保険だということが分かりました。

 火災保険は「建物を再建するための費用」をカバーするのに対して、 地震保険は「生活を再建するための費用」をカバーする保険という違いです。

 つまり、地震で家が全壊したとしても、 建て替え費用の全額を補償する設計にはなっていない。 そのため、火災保険の50%までしか付保できない仕組みになっているということです。

 さらに地震保険は、支払いも実損ではなく、

  • 全損:100%

  • 大半損:60%

  • 小半損:30%

  • 一部損:5%

の4段階の“定額払い”になっています。

 我が家の場合、建物1870万円で地震保険に加入していましたが、 仮に「一部損」と判定された場合に支払われるのは、 1870万円 × 5% = 93.5万円 に過ぎません。

 我が家の所在地は、南海トラフ地震が起きた場合でも想定震度は5強。しかも、住友林業のBF工法による新築で、構造的にも地震に強い家です。

 こうして、

  • 保険の仕組み(生活再建費用であること)

  • 支払いのルール(4段階の定額)

  • 我が家の立地・構造・想定震度

 を並べてみると、 全損〜小半損レベルの被害が起こる可能性はかなり低いのではないか と考えるようになりました。

小半損のリアルと、補償の薄さについて

 地震保険の区分を調べていて驚いたのは、 小半損(損害割合20〜40%)でも、実際には“もう住めない”ケースが多い ということです。

 柱や梁、基礎など主要構造部に中程度の損傷が複数入ると小半損になりますが、 そのレベルの損傷が起きている家は、 「住み続けるのは現実的に難しい」状態です。

 しかし、地震保険で支払われるのは 建物保険金額の30%だけ

 我が家の場合、建物1870万円で加入しているので、 小半損の判定が出ても 1870万円 × 30% = 561万円 しか支払われません。

 561万円でこの被害をうけた家を直せるかと言われると、 正直かなり厳しい。

 つまり、 「住めないレベルの損傷」でも、補償は“生活再建の足し”程度にしかならない ということです。

 ここで改めて気づいたのは、 地震保険は“建物を直す保険”ではなく、 “生活を立て直すための初期費用”を補う保険 だということ。

 そう考えると、

  • 強固地盤

  • BF工法の新築

  • 想定震度5強

 という愛媛の家に、 1870万円の地震保険を付けていたのは、 リスクに対して過剰だったのではないか と感じるようになりました。

今回の学び

 今回あらためて感じたのは、 保険とは「可能性は小さいけれど、被害が大きいもの」に備えるものだという基本です。

 愛媛の拠点の場合、

  • 震度6強を超える地震の可能性は小さい

  • もし起きれば被害は大きい

 という“典型的な保険の対象”に見えます。

 しかし、地震保険の補償内容をよく見ると、 被害が大きくても補償は意外と小さい

 我が家は住友林業のBF工法で建てた家なので、 主要構造部が壊れにくく、 判定としては「一部損」以下になる可能性の方が高い。

 一部損だと、建物1870万円に対して支払われるのは わずか5%(93.5万円)

 そして、もし被災したとしても、 当面の生活費は自分たちの資産で十分に賄える。

 こうして整理していくと、 「愛媛の家に地震保険は必要なのか?」 という問いに対して、 私の答えは自然と「いらないな」に近づいていきました。

 正直、5年前の加入時にここまで調べておけばよかったなと、 少し反省もしています。 ただ、今回きちんと向き合ったことで、 保険との付き合い方を見直す良い機会になりました。

まとめ

 今回は、5年更新の地震保険を見直す中で気づいたことをまとめてみました。 新築で家を建てたとき、多くの人が火災保険とセットで地震保険に加入すると思います。

 ただ、同じ住まいでも

  • 被災リスク

  • 建物の構造

  • 家計状況

  • 性格や価値観

によって、必要な補償はまったく変わります。

 そして、私たちが5年前に見落としていたように、 そもそもの補償内容を理解していないと、必要かどうかの判断すらできない ということも、今回あらためて実感しました。

 今回は新しい学びと、少しの反省も。 これからも、保険に限らず「仕組みを理解して選ぶ姿勢」を忘れずに過ごしていこうと思います。

いいなと思ったら応援しよう!

おふたりさま|FIRE×配当金生活 最後まで読んでくださり、ありがとうございます!面白いと思っていただけたら、作者にエサを与えるような感じで、サポートいただけると喜びます。今後の執筆のエネルギーになります!

コメント

コメントするには、 ログイン または 会員登録 をお願いします。
前職は地方公務員で公営企業の会計業務(予算・決算)を担当。49歳で金融資産1億円を突破しFIRE達成。誰でもマネできるFIRE×配当金生活を夫婦で実践中。資産形成と暮らしの工夫をnoteで発信しています。
地震保険は“家を守らない”│5年更新で学んだ本当の役割#279|おふたりさま|FIRE×配当金生活
word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word word

mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1
mmMwWLliI0fiflO&1