日本で7万人超が感染、子宮頸がんだけじゃないHPV「尖圭コンジローマ」を知って驚いた…治療はなんと「凍らせて取る外科手術」【専門医が解説】
ところで、40代、50代はどうすれば?「可能性があるならば、ワクチンを打つ意義は何歳でもある」
子宮頸がんはすべてのがんの中で唯一、ワクチンで予防が可能ながんですから、性交渉を始める年齢になる前にワクチンを接種し、予防することはいまや必須。接種率もどんどん伸びていますから、女児のお母様がたはぜひ逃さず接種させてください。 しかし、気になるのは私たち、接種の対象とはなっていない世代です。学術的な推奨度合いは「26歳以下に有効」とされているものの、それ以上の世代では接種に意味がないのでしょうか? 自費での接種は1回約3~4万円を3回、合計10万円以上となるため、なかなか覚悟が必要です。しかし、感染症やがんのリスクをほぼガードできるのならば、命に値段はつけられないと考えることも可能です。 「26歳というのは疫学上のコスト的な線引きであり、データ上は45歳までなら打つ意義がある可能性があるとされています。性交渉を行う年齢になる前に打つのがベストですが、すでに感染している人であっても9価ワクチンでガードする9つのウイルス全部に感染している可能性は低いことでしょう。他のタイプへの感染は予防できますから、何歳であっても性的活動の可能性があるならば、ワクチンを打つ意義はあると考えられます」(小堀先生) 何歳になっても、もしかして明日突然恋に落ちるかもしれません。また、安定的なパートナーがもしかして何かの拍子に事故的に感染してしまい、気づかないまま過ごしているかもしれません。何歳になっても「私には関係ないわ」とはせず、「もしかして」のリスク意識を持ち続けたいものです。 ■詳しい情報は 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト「尖圭コンジローマ」
オトナサローネ編集部 井一美穂