日本で7万人超が感染、子宮頸がんだけじゃないHPV「尖圭コンジローマ」を知って驚いた…治療はなんと「凍らせて取る外科手術」【専門医が解説】
なんと治療は「凍らせて取る」。驚きの尖圭コンジローマはどう予防すればいい?
HPVの200以上に及ぶタイプには、発がん性のある高リスク型と、良性腫瘍を引き起こす低リスク型があります。高リスク型のうち16、18は子宮頸がんを引き起こしやすく、6、11は低リスク型ではあるものの尖圭コンジローマの原因となりやすいことで知られます。 「ただしHPVは持続感染せず自然に排除されることもあり、一時的な感染が9割以上と考えられています。多くの性感染症はコンドームで防げますが、尖圭コンジローマは完全には予防できないのが特徴。性器以外に手指からも感染しますし、出産時に母体から新生児に感染するケースもあります」(小堀先生) 意外なことに、尖圭コンジローマの治療は投薬ではなく外科治療が中心です。主流はなんと、液体窒素で冷たくしたピンセットでいぼをつまんで凍らせる凍結凝固治療。ピンセット法と呼ばれる方法で、凍らせて、温かくしてを5回繰り返すとのこと。 「1週間くらいでいぼがぽろっととれます。しかし、尖圭コンジローマはウイルスが残っていると再発します。44%以上が再発し、2回以上の再発が22%、中には10回再発というケースもあります。また、多くのケースでパートナーにも感染しているため検査も必要、心理的にも通院負担的にも大きなストレスがかかる病気です」(小堀先生) これらHPVの予防に有効な第一選択はワクチン。HPVワクチンは女性ためのワクチンと思われがちですが、子宮頸がんだけでなく男性の肛門がん、男女の尖圭コンジローマなども予防できます。 現在は小学校6年生~高校1年生相当の女性を対象に公費(無料)で定期接種が行われているほか、東京都では男性に対する接種助成も行われており、新宿区、江東区、杉並区、世田谷区などは小学6年生〜高校1年生相当の男性も無料で接種が可能、その他自治体も補助があります。 「性感染症診断治療ガイドライン2026では、未感染者に対する4価もしくは9価のワクチン接種、コンドームの利用が推奨されています。欧米は定期接種で8割以上の人々が幼少のうちに接種しているほか、性交渉のあとでもワクチンの接種意義はあるとされており、26歳までの接種には予防意義があると考えられています。なるべく早い段階での3回の接種をお勧めします」(小堀先生)