千葉大学教育学部のゼミで、指導教授と連絡が取れない状態が昨年7月から続きました。
ゼミは事実上、学生だけの自主的な集まりとして継続されました。学生側は7月の時点から学部と学務担当者に繰り返し相談しています。
大学が教授の長期不在と卒論指導の不在を把握したのは9月中旬です。部局長が教授と面談し改善を指示しましたが、不在は解消されませんでした。
学生への正式な説明は11月中旬まで行われませんでした。説明会で伝えられたのは、教授が担当から外れるという結論だけです。理由は「学部長の判断」とのみ示され、内容は明らかにされていません。
代替教員による正式な指導が始まったのは12月、卒論提出のおよそ3週間前です。連絡が取れなくなった時点から数えると、指導が止まっていた期間は5カ月に及びます。
大学は取材に対し「教育機関として重く受け止めている」と答えています。把握した9月から正式対応の12月まで、3カ月の空白があったことは、大学側の説明自体が示しています。
学生が7月から相談を続けていた事実と、対応が卒論提出の直前まで動かなかった事実は、同じ時系列の中に並んでいます。
卒業論文は進学や就職の判断材料になる文書です。指導が止まった5カ月は、学生本人の努力では埋め切れない時間です。
教授がなぜ連絡を絶ったのか、理由は公表されていません。「学部長の判断」という説明も、その先の内容までは示されていません。
学費を支払い指導を受ける権利を持つ学生に対して、大学が実際に提供した指導の量は、この5カ月分だけ少なかったという事実だけが残ります。
千葉大で教授が音信不通 代替教員も遅れ、卒論指導5カ月放置 mainichi.jp/20260611/k00/0…