ストーブが出火原因?児童らがひさしに取り残される 授業中の小学校で火事 11人搬送
ストーブ?出火原因を捜査中
普段、火の気がないはずの、音楽準備室が燃えたことに情報が錯そうしました。 警視庁によりますと、当初、音楽準備室では、ストーブの点検中だったとの話もありましたが、その情報も違っていたそうです。ただ、使われていなかったストーブから、突然、火が出た可能性があるといいます。 製品の安全をチェックするNITEに聞きました。 NITE製品安全広報課 「石油ストーブが火種のないなか、突然、発火するとは考えにくく、過去にそういった事例もありません。電気ストーブだと、電源プラグにほこりが溜まったり、電源コードが損傷したりして、発火する場合があります」 ただ、この季節、ストーブの電源を指しっぱなしにしていた可能性は低いはずです。 19日夜、学校が会見を開きました。 滝野川第三小学校 高草木政浩校長 「子どもたちも避難した後、テントのところに集めた。かなりショックで、涙をこぼしている子も多かった。本当に厳しいつらい状態だっただろうなと感じている。生きて命を守って、ちゃんと降りて来られたこと。本当にありがたく、うれしく、校長として思った」 ストーブについては、音楽準備室に置いてあったかどうか、まだ確認できていないということです。
音楽準備室から出火 なぜ拡大?
小学校で何が起きていたのでしょうか。 ◆いくつもの消火活動にあたってきた元東京消防庁警防部長・佐藤康雄さんに聞きます。 (Q.今回の火事の特徴についてですが、映像を見て、火や煙の勢いをどう見ますか) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「窓を見ていただくと、アルミの窓が溶けているんです。これは、600度以上の熱にさらされたという証です。普通の鉄ですと、1400〜1500度で溶けるのですが、アルミは、その半分、600度で溶けます。相当な火力。しかも、200平米くらいほどが燃えているということですが、普通のマンション一室、平均80平米ですから、2個分くらい。それくらい大きく燃えたということで、昼火事としては、非常に珍しいと思います」 (Q.火元は音楽準備室ということで、普段、火を使う場所ではないですが、これだけ激しい火事になったのはどういうことでしょうか) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「準備室ということで、いろいろな物が置いてあると思います。音楽室の準備ということですので、音響のために、部屋そのものが木質のもので覆われている。それから、音を良くするために厚いカーテン。こういったものがあった。特に立ち上がり火災というのは、延焼しやすいんですけれど、そういったことに影響するようなものが、たくさん置いてあったのではないかと思われます」 (Q.焼けた部分が4階の部分。最上階ということになります。ここからうかがえる特徴は) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「最上階ということですので、煙というのは、上に上がるんです。これが、最上階ということですから、周りのところに炎も煙も広がりやすい、溜まって広がりやすい。これが高層階の中階でしたら、煙と炎は上に逃げてくれるのですが、上が塞がれているので横に広がるから、非常に命の危険があったと思います。病院とか学校というのは通路階段が広いというのが特徴ですので、燃えると延焼しやすいという特徴があります」 (Q.廊下や階段を使うことができず、児童は逃げ場を失って、窓から避難するしかなかったというような状況でしたが、その行動は、どのように見ますか) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「私も、ビデオを見て初めて知ったんですけれど、音楽室と準備室の位置。入り口のところにある準備室が燃えましたので、逃げ場所がなくて、袋小路で火に焼かれたというような状況ですので、まさに、今回は、先生の適切な指示で、よく逃げられたなと。本当に運がよかったと思います」 (Q.窓から生徒たちを出したというのは、急な判断としては妥当であったと) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「窓というのは、人が倒れないように、おへそに大体、人間、重心があるので、それよりも高くできている。そこを乗り越えると、重心が不安定で、落ちる可能性もあります。そういったことも含めて、先生が適切に臨機の処置で、とっさに判断して、逃がした。だからこそ、子どもたちの命が助かった。これは素晴らしい判断だろうと思います」 (Q.家庭科室や給食室、火を扱う場所を火元にした避難通路というのは想定していたが、音楽室の付近というのは訓練の対象にしていなかったといいます。学校側の対応も変えていくべきなのでしょうか) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「校長先生が言われているように、音楽室の、しかも準備室から出火というのは、プロの消防官でもなかなか考えられないので、しょうがないとは思いますが、やはり災害というのは、想定していないところから起こるということを、常に念頭においていただいた方がいいと思います」 (Q.スプリンクラーの設置という話は出てこないのですが) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「消防的に、スプリンクラーというのは、学校の場合、11階以上はつけなくてはいけない。普通は、面積と高さで規制されていますが、学校の場合は、11階以上、面積の規制はないんです。これは4階ですから、スプリンクラーをつける基準はなかったです」 (Q.指導する先生たちは、いろんなことを想定して、順応、対応できるようにしておくことが必要になりますね) 元東京消防庁警防部長 佐藤康雄さん 「まさにおっしゃるとおりですね。頭で考えてもなかなか動けないので、動いて訓練をするというのは大事ですけれども、お子さんは動く、だけど、先生は、今おっしゃられたように、それに加えて、“こういう場合どうだろう”という頭の中でのシミュレーション、脳に汗をかく。そういう訓練も、ぜひ、していただきたいと思います」
テレビ朝日