photo by Gettyimages
photo by Gettyimages

高待遇の専門職員を大量採用も途中で募集打ち切り

国際卓越研究大学の事業として進めてきた研究者以外の採用も「計画通りには進んでいない」と別の関係者が明かす。国際卓越研究大学に認定された大学は、国際的に卓越した能力を有する研究者の確保とともに、研究の支援や研究成果の活用のために必要な技術者などの確保と育成も求められる。

第1号に認定された東北大は、研究をマネジメントする人材であるリサーチ・アドミニストレーター(URA)などの専門職スタッフを今後約1100人増員することを、体制強化計画に盛り込んだ。第2号に認定された東京科学大も専門・事務職員を1140人、候補に選ばれている京都大も1000人以上の専門スタッフ増員を計画している。

photo by Gettyimages
イメージギャラリーで見る
-AD-

東北大は当面、URAを100人雇用する計画だった。しかし、関係者によれば40人程度で一旦募集を打ち切っているという。しかも、URAをはじめとする専門職員の拡充は、「適切さを欠いているのではないか」と関係者は指摘する。

「東北大はURAを教授と同等の待遇で、無期雇用にすることを打ち出して募集しました。いざ始めてみると、国立研究開発法人の高年齢層職員からの応募が多かったそうです。その後、採用計画の100人ではなく、40人ほどで募集を打ち切りました。打ち切った理由はわかりませんが、大学ファンドからの助成金の使い方に何らかの見込み違いがあったのではないでしょうか。

資金のショートとは別に、採用の手順についても問題がありました。今回のURAの採用が不可解なのは、部局の教員が採用にほとんど関わっていないことです。URAの方々が実際に業務を行う職場は、各部局です。それなのに、各部局にどういう支援が必要なのかを考慮せずに募集をしていました。これでは採用された人が、有用な支援を行えるのかどうかわかりません。

また、もともと東北大で勤務しているURAは、教授ほどの高待遇ではありません。特定有期雇用で、10年で雇用契約が切れてしまう立場です。あまりの待遇の差に、従来から働いているURAの方は怒っています

\現代ビジネスの記事を見つけやすく/
Google検索で優先表示

おすすめ記事