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研究者確保に「想定以上の費用」が……

前編でも伝えたように、東北大は論文数などを大幅に増やす方策を掲げている。そのために進めてきたのが、「国際的に卓越した研究者の獲得」だ。1人当たりの給与と研究費の合計を年間2000万円から1億円用意することで、優秀な研究者を海外からスカウトしようとしたのだ。いわば「論文数をカネで買う」行為ともとれる。ただ、関係者によれば、専任の研究者は10人程度しか集まらず、「国際公募も行われていないようだ」という。そしてこの事業は、2025年秋以降一時停止している。

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では、想定以上の費用はどこにかかっているのだろうか。複数の教員が不審に思っている要因に、「クロスアポイントメントによる国際卓越研究者の確保」がある。

クロスアポイントメントとは、専属ではなく、研究者が二つ以上の機関に雇用される制度のこと。他の機関に籍を置く研究者に東北大がおカネを支払うことで、「東北大」の肩書きを論文に併記させることが目的だ。この費用に見込み違いがあったのではないかと、前述の教員は指摘する。

「クロスアポイントメントでの研究者確保に、想定以上の費用がかかっている可能性があります。大学は当初、クロスアポイントメントで契約を結ぶ研究者の給与は、労働契約従事比率によって按分することを想定していました。もともと所属する大学や研究機関で年間1000万円の給与だったとすれば、その大学で60%、東北大で40%の労働契約従事比率であれば、東北大は1000万円のうち400万円を負担することになります。

ところが、候補者があまり集まらなかったようで、途中で『更なる処遇向上』として、労働契約従事比率によらない加算額を設定しました。従来の給与からさらに上乗せするもので、労働契約従事比率分とは別に240万円の範囲で東北大が負担することにしています。また、組織と組織による交渉ですから、もともと所属する大学や研究機関にも、何らかの費用を支払う必要があったのではないでしょうか。費用がさらに増えている可能性もあります」

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