【前編を読む】【独自】東北大学の”肝いり事業”が人知れず「一時停止」していた…!「財政がショートした」との説明に教員たちが上げる疑問の声」
大学ファンドの助成金があるのに……
東北大は2025年秋以降、学内の教員に対して財務が「ショート」していると説明し、国際卓越研究大学に関する事業を一時停止しているという。政府による10兆円大学ファンド運用益からの助成金が2025年度には154億円、2026年度には169億円交付されているにもかかわらず、だ。
巨額の税金を原資とした、大学ファンド助成金の事業が一時停止していることは、学内外に明確な説明を要する事案といえる。しかし、この件に関して、東北大は学外に一切明らかにしていない。学内の教職員には認知されているものの、その理由については多くの教職員が疑念を抱いている。大学本部は教員たちに対して「人事院勧告に対応するための賃上げと、電力料やガス代の上昇がショートの理由だ」と説明しているが、「それは本当の理由ではないだろう」と教員の一人は推察する。
「人事院勧告に対応するための賃上げについては、それへの対策として2025年度の補正予算で約16億円が東北大に配分されています。電力料やガス代の上昇も、通常の電力代が30億円程度なので、1割上がっても3億円です。この程度で大学の資金がショートするとは到底考えられません。
本当の理由は別のところにあるのではないでしょうか。その一つに、優秀な研究者の確保に、想定以上の費用がかかっている可能性があります」