医療法人事業譲渡めぐる詐欺容疑で男ら逮捕 参入計画の会社が被害か
医療法人の事業の譲渡をめぐり、参入を計画する会社から3億5千万円をだまし取ったとして、警視庁は19日までに、男2人を詐欺容疑で逮捕した。認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、男2人は千葉県の医療法人が東京都内の医療モールの譲渡先を募集していることを利用。2024年1月、医療業界への参入を計画していた衣料品輸入販売会社(大阪市)に対して、医療法人から譲渡の内諾をもらったなどとうそを言って、3億5千万円をだまし取った疑いがある。
男2人は医療法人との仲介役として、「資金証明」の名目で3億5千万円を受け取っていた。医療法人に3億5千万円を振り込んだとするニセの書類を見せるなどして、被害会社を信用させていたという。被害金はクレジットカードの支払いなどにあてられたとみている。
男2人はその後も、「まだ残金がある。払わないとこれまでの努力が無駄になる」などと伝え、被害会社にさらに1億7500万円を支払わせた疑いがある。事件にはほかにも複数人が関与した可能性があり、捜査を進めている。
男2人のうち1人は医療業界に精通しているとして、知人を通じて被害会社と知り合った。医療事業の立ち上げなどを持ちかけられた被害会社は、事件前に事業の資金として20億円を送金。しかし、事業はほとんど実現しなかったという。
この医療法人は「心和会」で、23年4月に民事再生法の適用を申請。東京地裁が手続きを開始していた。心和会が民事再生法の適用を申請する際に発表した資料などによると、当時、千葉県内で総合病院や精神科専門病院、介護老人保健施設など複数の事業を展開していた。
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