かつて「民族浄化」の紛争 再び高まる緊張の理由 自制促す欧州諸国

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イスタンブール=高野裕介
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 1990年代に「民族浄化」を伴う激しい紛争が繰り広げられた旧ユーゴスラビアのコソボで、多数派アルバニア系住民と少数派セルビア系住民の民族をめぐる対立が再び深まっている。5月にはセルビア系住民との衝突で、治安維持にあたる北大西洋条約機構(NATO)主導の国際部隊員に負傷者が出た。対立はコソボとセルビア両国間の非難の応酬に拡大し、欧州連合(EU)が双方に自制を促している。

 「両首脳ともに事の重大さは理解していると思う」。AP通信などによると、EUの外相にあたるボレル外交安全保障上級代表は今月22日、本部のあるブリュッセルで、コソボのクルティ首相、セルビアのブチッチ大統領とそれぞれ数時間にわたる緊急協議をした後にこう語った。両氏が対面協議を拒んだため、ボレル氏が別々に会談した。

 ボレル氏は、「原因、事実、結果、解決策について異なる解釈がある」と発言。事態打開が容易でないことをにじませ、26日のEU外相会合後には、両者の努力が見られなければ、「政治的、金融的な」行動を取ると警告した。

 EUなどは、ウクライナ問題を抱えるなかで域内でのこれ以上の混乱は避けたい状況だ。

 今回緊張が高まった要因は、4月にミトロビツァなどコソボ北部で行われた市長選だ。

 2008年にセルビアからの…

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この記事を書いた人
高野裕介
国際報道部次長|アメリカ、中東
専門・関心分野
中東、紛争、外交、国際政治

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