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東大理Ⅰに落ちて東大文Ⅲに行った話

学生の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。「【中高社会攻略】社会科の鬼」の中の人です。

今回はご挨拶も兼ねて、私の受験体験記を書いてみました。まずは大学受験です。

今、私は東京大学の文系学部に所属しています。しかし、高校時代はバリバリの理系でした。そして、派手に挫折して、浪人で文転しました。ルートも経緯も特殊なので、まったく参考にならないかもしれませんが、これが私の原点です。少し長くなりますが、反面教師としてお付き合いください。

高校生のぼくを振り返る

うっかり理数コースに

そもそも、私は根っからの文系人間でした。父親は文を書く職業でしたし、母親は数学のテストが3点というタイプ。当然、子どもの私も文系です。小学生時代から得意科目は国語・社会・英語。苦手科目は数学・理科です。とりわけ社会科が大好きで、かつ得意だったのですが、テストでは数学・理科が足を引っ張って来るので、総合的にはイマイチな成績でした。

しかし、高校生時代、私は大きなミスを犯します。文理選択で理系を選んでしまったのです。理由は単純。「天文学、ええやん!」「火山かっこええなぁ!」という知的好奇心。そして何より、「理系の方が偏差値が高くてカッコいい!」という、くだらないプライドでした。この軽い気持ちでの選択が、私の青春を灰色のものに変えていくことになります。

地獄の理系科目特訓

そんなこんなで私は理系コースに進みました。志望は理学部です。東京に憧れていたので、東京大学理科Ⅰ類を第一志望にしていました。

しかし、理数科目が苦手な私です。高校1年生の5月には授業についていけなくなりました。因数分解?二次関数?サインコサインタンジェント?と、次々出てくる謎概念に頭をかかえました。当然、テストは赤点です。物理化学はかろうじて理解はできたのですが、テストは赤点ギリギリを低空飛行。クラス順位は40人中35番ぐらいをキープという感じです。

私は真面目な人間なので、一応勉強はしていました。いや、むしろ必死でした。部活から帰って来てはチャート式を開き、熱心に問題演習をこなす日々を送っていました。勉強時間だけは周りの天才・秀才と遜色ないぐらいにはあったはずです。しかし、それなのにしかし、テストとなると全く問題が解けない。

高校2年生ぐらいの時には、いよいよノイローゼ気味でした。どれだけ勉強しても成績が一向に伸びず、むしろ点数がどんどん悪くなっていく状況が苦痛でした。私はだんだん友人とも話さなくなり、教室のすみっこで問題集をヒソヒソ解くという生活を送るようになります。完全に惰性だし、うつ症状に近いですね。こんな感じで、私は貴重な青春をドブに捨てました。何をしてるんだ!

東京大学理科Ⅰ類に落ちる

高校3年生の時、成績は微妙なラインでした。模試を受けると、地元の旧帝大がA判定、東京大学がC判定。苦しい勉強はまったく無駄だったわけではなさそうです。しかし、成績を見てみると、文系科目で点を稼いでいるだけで、肝心の理系科目は壊滅的でした。

それでも、この頃の私はどうしても東京に行きたかったのです。そういう訳で、玉砕を覚悟し、東京大学を受験することに決めました。受験期は理数科目(数学・物理・地学)に時間を全投入。毎日毎日、エナジードリンクをがぶ飲みして勉強を続けました。

しかし、付け焼刃の対策はナンセンスでした。なんと、またもや成績が下がっていくのです。受験直前、最後の模試は東京大学E判定。おいおいおいおい逆転されるなよ。絶望感をかかえながら、受験会場へ向かったことを覚えています。結局、現役時代の入試は不合格という結果に終わりました。

浪人時代のぼくを振り返る

浪人と同時に文転

東京大学に何としても行きたい私は、浪人することにしました。そして、4月の段階で大きな決断をしました。「文転」です。

浪人生の春、改めて冷静に自分を分析しました。 確かに科学への憧れはありましたが、模試の成績を見れば文系科目が得意であることは明らかです。自分の得意分野で活躍する方が合理的に思えました。3年間を費やした理系科目への愛着、方針転換によって失敗するリスク、そして「理系の方が頭いい!」というしょうもないプライド。これらが邪魔をして最後まで迷いました。

しかし、私の目標は「東京大学合格」です。東大に受かる確率を1%でも上げるなら、自分の得意科目で戦うべきだと思いました。最後は腹をくくって、理系からの撤退、そして文系へのシフトを決断しました。

選んだ科目は、理系時代に共通テストで使った地理と、完全ゼロスタートの日本史です。

「論理」の使い方が分かる

そんなこんなで、日本史の勉強を始めます。すると、1つ衝撃的な発見がありました。それは「論理」がいかに有効であるかということです。

それまでは、文系科目=暗記科目として捉えていました。文系の問題はたくさんの知識を蓄え、そのデータを参照して解くものだと思っていました。しかし、日本史の勉強を進めると、それは大きな勘違いでした。文系科目というのは「論理を追いかける」ものだったのです。

日本史を例に出しましょう。歴史上の出来事は、ランダムに生じている訳ではありません。出来事の間には、必ずといっていいほど関係性があります。「Aという事件が起きた」→「だからBという法律ができた」→「それに反発してCが起きた」というように、一つ一つの知識の間には因果関係が存在するのです。このような出来事同士の関係を押さえつつ、言葉や概念を覚えていくのが日本史の勉強だったのです。

出来事だけではありません。政治史や経済史、ひいては文化史も、それぞれの時代でどのような類似点・相違点があるのかというフレームワークで整理出来ました。そして、それぞれの政治体制や経済政策、文化もそれぞれ関連があり、形作られていく流れがありました。このように、知識と知識の間にはまるで「糸」のように、つながりがあるのです。

確かに、日本史は言葉や概念を暗記していく科目、という側面があります。しかし、実際はそれを因果関係や類似点・相違点といったものに注目することで暗記をスムーズに行うことができるようになったのです。

そして、この発見は他の科目にもいい影響を与えました。地理も、概念と概念の因果関係に注目すると、問題がすらすら解けるようになりました。そして何より、一番の苦手科目だった数学への取り組み方も変わっていきました。典型問題の暗記や公式の暗記を脱して、問題を解く方法を論理的に捉え、抽象的に理解していくようになったのです。

するとどうでしょう。 現役時代、あれほど苦しめられた数学までもが、劇的に伸び始めました。偏差値はずっと40台だったのが、一気に65まで急上昇。匠もビックリの劇的ビフォーアフターです。このように、受験勉強を単なる暗記から「仕組みの理解」にシフトさせたことで、すべての科目があっという間に成長しました。

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浪人最後の模試(東進)
これしか残ってなかったが、ええやん

浪人生活大勝利

そして迎えた2度目の入試。 結果は、自分でも驚くほどの圧勝でした。

  • 共通テスト:得点率 95%

  • 私大:早慶・GMARCH合格

  • 東大:文科三類合格(日本史・地理ともに得点率約85%)

ここまでうまくいくと気持ちがいいですね^^

理系コースで落ちこぼれ、散々な高校生活を送った私が、たった1年でここまで来れた理由はただ一つ。決して精神論なんかじゃありません。勉強のやり方を「論理重視」に変えたからです。

さいごに

私の大学受験は、まさにコペルニクス的転回でした。暗記と演習を繰り返すだけだと思っていた勉強が、「論理」という武器によってあっという間に攻略されてしまったのです。青春を無駄にしたり、悩み苦しんだり、4年間で紆余曲折がありましたが、終わり良ければすべて良しです。

そして、私はこの「論理」の力を、かつての私と同じように悩み苦しむ受験生に伝えたいと思っています。確かに、n=1の事例が常に正解だとは思いません。しかしながら、私の発見と知識が救いとなる学生も相当数いるのではないかとも思っています。学校や塾は「勉強」を教えてくれますが、「勉強法」を教えてくれるわけではありませんから。

こういった経験や思いが「【中高社会攻略】社会科の鬼」の原点です。私がnoteやTwitterで発信している情報は、私のスキルとパッションを全投入して作っているものです。

次は、あなたの番です。 私が遠回りして見つけた近道を、ぜひ盗んでいってください。

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