対戦相手が決まり、気合を入れるA、Bシードの主将たち。左から浦和学院の蜂巣祥万主将、立教新座の筒井駿主将、昌平の佐藤光輝主将、花咲徳栄の本田新志主将=17日午後、さいたま市大宮区のソニックシティ
春季県大会で優勝したAシード浦和学院は本庄東、同準優勝のAシード花咲徳栄は幸手桜・吉川美南・松伏・三郷工技の連合チームと初戦を争う。
■守備力磨き、課題克服/浦和学院
春季県大会で優勝し、関東大会で準優勝とその力を存分に見せたAシード浦和学院は3年ぶりの甲子園を目指す。初回の先制点にこだわり、春季県大会の全試合で先制した打線は充実。上位の玉栄、藤沢、内藤らを中心に、長打力のある打撃で畳みかける。
関東大会では唯一先制を許した決勝で横浜に敗れた。自分たちの野球を貫けなかった敗戦を機に自らの野球を見つめ直した。先制を許した後の戦い方の課題克服に努めてきた。
投手を中心とした守りを磨き上げた。投手陣は春に主戦を担った日高に次いで救援の深谷が台頭。強く押せる球を武器に、終盤の登板に備える。ほかにも経験豊富な投手陣が複数控え、バックはセンターラインを中心に守り抜く。主将の蜂巣は「春は打って勝ったが、夏は守備からテンポをつくって、バリエーション豊かな戦い方を見せたい」と、さまざまな展開での勝ち方をイメージしている。
昨夏は3回戦で途絶えた聖地への夢。蜂巣は「埼玉の王座奪還。優勝して甲子園で校歌を歌う」と、力強く意気込んだ。
■苦楽越え、再び聖地へ/花咲徳栄
花咲徳栄はAシードから2年ぶり9度目の頂点を狙う。本田主将は「甲子園に出ることは前提条件。目の前の試合を一戦一戦全力で戦っていく」。強豪校のプライドを胸に、春夏連続での甲子園出場を目標に据える。
昨秋は絶対的エース黒川の力投と強力打線がかみ合い県を制覇した。勢いそのままに関東大会で準優勝をつかんだ。6年ぶりに出場したセンバツでは過去最高成績に並ぶ8強に入り、全国に通用する実力を示した。
順調に成長軌道に乗っているように見えた秋から一転、春は悔しさを味わった。県大会は決勝で浦和学院に敗れ、県2位で出場した関東大会は初戦敗退。「夏は負けたら次がない。危機感とプレッシャーを感じた」と厳しい現実に直面した。
春の雪辱を果たす夏へ向け、部員全員で気合を入れ直した。高い野球の技術に加え、秋春に喜びも挫折も経験したチームに隙はない。「どのチームも引退を懸けて死に物狂いでかかってくる。精神力を強く持って戦いたい」。苦楽を糧に、再び県の王座に返り咲く。