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先日読んだ本『偽情報と独裁者: SNS時代の危機に立ち向かう』。
XがひどいSNSであることは議論の余地もないが、Facebookも本当にひどく、ユーザーがめちゃくちゃ多いフィリピンでは偽情報の拡散になんの手も打たず、むしろ独裁政権の誕生や維持をアシストした。
アメリカや日本でも今まさに思い切り働いてる力学が少し早めに爆発した事例と考えるべき。(逆に対抗策もこうした先例や反抗者から学ぶべきなのだろうが)
独裁者に立ち向かったためにネットで中傷をばらまかれて自分の会社も全部つぶされ、それでも諦めずに闘っている、ノーベル賞を受賞したジャーナリスト(ちなみに同性愛者であると公言している)が書いた本。
『偽情報と独裁者: SNS時代の危機に立ち向かう』より
「私たちが目にしていたのは、ネットを舞台にした一種の非対称戦争だった。ただしここでは、ゴリアテがダヴィデの戦術を使っていた。反乱軍がこっそり実行する戦術を、プラットフォームや有力な政治家が使っていたのだ。」
SNS誕生時、「誰でも発信できる」という特性が「情報発信の民主化」として称賛され、実際そうしたメディアの性質=「力」が市民運動などの有意義な潮流に結びついた事例も色々あったと思う。
ただし誤算があったとすれば、その「力」は金持ちや権力サイドにも使えたこと。マスクのX買収は最も象徴的だが、その脅威が露骨に牙をむきはじめたのが今である
蒸し返して悪いが、新書の『子どものSNS禁止より〜』とか極めてタイムリーな問題を扱ってるにもかかわらず、ちっとも核心に切り込めてないと感じるのは、本当にSNSが世界中で及ぼしている深刻な問題、つまり極右の独裁とテック大資本の結託についてちゃんと認識してないからなんだよね
それは「意識が高すぎる人がうるさいせいでSNSがダメになった」なんていう牧歌的なレベルの話ではないんよ、ていうかそういう問題設定の枠組み自体がまさに極右の煙幕なので、そこにばっかり目が行ってしまうんだとしたら、著者がまさにXのエコーチェンバーの中に閉じ込められてるからだと思う
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ぬまがさワタリ@『いきものニュース図解』ほか3/19同時発売
@numagasa.bsky.social
· 19d
話題になってた新書『子どものSNS禁止より、大人のX規制が必要な理由』読んでみた…のだが微妙だった。著者さんがSNSやネット空間に詳しいことは疑わないし、部分的にタメになったり同意できる箇所もある一方で、人権や多様性に関する基礎的な理解に欠けた状態で、個々の社会問題や現代の政治情勢を把握せず、身の回りのSNSやネット空間「だけ」に注目して書くとこうなる、という典型例に感じた。
タイトルにも「X」とあるし、まぁイーロン・マスクの買収や極右アルゴリズムの話くらいはするんだろう、と思ってたら、その辺の言及が一言もなくて驚く。「正義棒」(みんな好きだねこの言い方)なんかよりずっと重大な問題だと思うよ…
12:49 PM · Jun 18, 2026