アジア勢の健闘 オランダ戦にみる日本選手の成熟ぶり 田嶋幸三の目
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難しい環境にあるイランを含めて、アジア勢の試合を追っています。健闘が目立ち、アジア全体のレベルアップを感じます。 【写真】日本代表・上田綺世の言葉の強さ 「FWは紙だ」仲間に説いた真意 注目しているのは、日本時間18日に初戦を迎えるウズベキスタン。能力は高いですが、初出場。1998年の日本がそうだったように、初出場のチームは大会の厳しさを体感して、ワールドカップ(W杯)で必要な戦い方を思い知るかもしれません。 年間の代表活動日程が限られ、大陸間を越えて強化試合が組めない現状があります。特に、欧州は公式戦で日程が占められていて、日本も欧州勢と試合がなかなかできません。 そんな状況で、アジアのレベルをどう上げていくか。 まずは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を中心にクラブのレベルアップに取り組むことです。アジアサッカー連盟(AFC)がACLを重要視して改革の手を打つのもそのためです。 サウジアラビアやカタールは代表チームさえ強くすればいい、という発想です。が、それでは欧州には追いつけない。 10代からの選手育成や指導者養成なくして継続的な強化にはつながらない。そうした日本の取り組みがアジアの中でも理解されてきました。 新興勢力である東南アジアが日本の指導者を迎え入れているのがその証しです。 ただ、Jリーグ内でも、育成には費用がかさむととらえられがちです。育てた選手がより大きなクラブや海外に移籍したときに、対価を得られるシステムをきちんと整備することも重要です。 オランダと引き分けた日本の実力は、4年前と比べても確実に上がっています。2―2になった後、お互いに無理をせずに勝ち点1でいい、という試合運びをしていた。日本の選手の成熟ぶりも感じました。 状況は4年前と似ています。前回のカタール大会ではドイツに勝って、コスタリカに1本のシュートでやられて負けた。2連勝していたら、ベスト8以上に進めていたかもしれない。 その悔しさを一番知っているのが森保一監督です。4年前の教訓を生かせるのか。チュニジア戦は、日本サッカーの総力が試される試合です。(国際サッカー連盟理事、日本協会名誉会長)
朝日新聞社
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