なぜ國土氏は東大の改革委員に選ばれたのか
心臓外科医の南淵明宏・昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授もこう話す。
「空気抜きは必須でした。患者さんと家族は病院と主治医に全幅の信頼を置いて手術を受けた。國土氏には、ご遺族が納得できる説明を行う義務があります」
これほど重大な医療事故にかかわり、公的機関の提言を無視し続ける人物が、なぜ東大の改革委員に選ばれたのか。その背景には「東大人脈」があったと見られる。
「國土氏は東大同期の宮園浩平東大元副学長らの推薦で国立国際理事長に天下った。國土氏は国立国際に自分の息子(外科医)を採用したり、同じ外科の医長に娘婿を据える一方、気に入らない医師を次々に追い出すなど人事の私物化が批判されています。ただ、厚生労働省の役人の受けは良く、東大の藤井輝夫総長とも以前から懇意にしていました」(東大OBの国立国際関係者)
改革委員会は藤井総長の指名で選ばれたという。藤井総長に人事について問うと〈委員の選任にあたっては、委員会の目的に照らし、必要な専門性および経験を重視しており、特定の個別の人間関係をもって選任を行うものではありません〉と文書で回答した。