エプスタインファイルに含まれたダニエル・シアドの画像(米司法省提供)
失踪直前、シアドからの電話
10代からモデルになることを夢見ていたミシェルは、2015年9月、スーツケースを引いて母親のアパートを出たまま消息を絶った。家族は同年10月に捜索願を提出したが、警察は事件に巻き込まれたことを示す手がかりがないとして、本格捜査には踏み切らなかったという。
母親によると、ミシェルはドバイのダンスバーで働いていた時期があり、そこでシアドと知り合ったという。シアドは写真撮影やモデルの仕事を紹介するようになり、2012年頃から連絡を取り合うようになったという。
「父親はミシェルが失踪する前、シアドについて『エスコートサービスを運営している』と話していたと証言。失踪直前には、シアドからミシェルへ電話があったといい、『電話越しにシアドが娘を叱りつけているのが聞こえた。その後、娘は怯えているようだった』と話しています。
エスコートサービスについても、『女の子たちが何のためにエスコートさせられていたのか。おそらく性的なものと関係していたのだろうが、娘は詳しく話したがらなかった』と振り返っています」(同前)
捜査をめぐっては、ドイツ警察の対応の鈍さも指摘されている。しかし今回の報道を受け、当局は犯罪の可能性に関する捜査手続きを開始する方向での検討が進んでいる。
「エプスタイン元被告の知人で、フランスでモデル事務所を創設したジャン=リュック・ブルネルは、未成年者の強姦・人身売買の罪に問われ、2022年に拘置所で死亡。元被告から資金援助を受けて2005年にモデル事務所を新たに立ち上げていました。
そのブルネルはシアドとも密接な関係があり、被害者側の弁護士は、シアドについて『エプスタインのために少女や女性をスカウト・勧誘する者』と位置づけています」(同前)
11年たった今も、ミシェルの行方はわかっていない。母親は最悪の事態を恐れている。「娘はもう生きていないと思う。何かをされたのだ」と、取材に語った。