【大学野球】ドラフト戦線に現れた"最大の新星" 3年間未勝利だった関西大・米沢友翔が一気に1位候補へ駆け上がるまで
次代を担う逸材たち〜アマチュア野球最前線 第14回 関西大・米沢友翔 野球界のドラフト戦線では、毎年「こんな選手がいたのか」と驚くような新星が出現する。今年なら関西大の左腕・米沢友翔(ゆうと)が筆頭格だ。 【写真】次世代のスター候補たち〜2026年ドラフト注目選手フォトギャラリー 金沢高(石川)から進学して3年間は、関西学生リーグで未勝利。肩・ヒジを痛めた影響で投げられない期間が長く、最上級生になった今春に台頭。リーグ戦8試合に登板し、4勝1敗、防御率1.31。55イニングを投げ、67三振を奪っている。リーグ優勝の原動力になった米沢は、MVPに輝いた。 【2学年先輩の金丸夢斗から影響】 身長180センチ、体重80キロ。力感のない投球フォームから、150キロに迫る快速球を投げ込む左投手。その意味では、関西大の2学年先輩である金丸夢斗(中日)と重なる。実際に、米沢は金丸から影響を受けたことを明かしている。 「金丸さんとキャッチボールをさせてもらった時、力感なく投げているのにボールが手元できていると感じました。あとは胸らへんしかボールがこないのも驚きました」 大学時代の金丸は、独特の感性を持ち合わせていた。持ち味である加速感のあるストレートをどうやって投げているのか聞くと、金丸は「手のひらの中心から指先が始まっているイメージ」と、こちらが驚くような表現をしてみせた。 「最後に指先だけで投げようとすると、シュートしたり、抜けたりする感覚があって。なので、自分は手のひらの真ん中から指先にグッと押さえることを意識しています」 一方、米沢もまたストレートを武器にする左腕である。最高球速は149キロだが、スピードガンの数字以上に圧力を感じる。米沢にもストレートの投げ方について聞いてみると、こんな答えが返ってきた。 「とくに投げ方にこだわりはないんですけど、脱力することですかね。力感なく投げて、速いストレートに見せたい。リリースに100パーセントの力を出せるようにすることは意識しています」 金丸も米沢も、力感がない投球フォームは共通している。ただし、ボールの質はやや異なるようだ。米沢と同期の正捕手・笠井康生はこう証言する。