原動力は憧れの浅田真央さん 銅メダルの中井亜美選手―フィギュアスケート〔ミラノ・コルティナ五輪〕
19日に行われたミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子で銅メダルを獲得した中井亜美選手(17)=TOKIOインカラミ=にとって、2010年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さん(35)は憧れの存在だ。競技生活を送る上で、どんな時もその存在が力になってきた。
新潟市出身の中井選手。18年に地元で浅田さんがスケート教室を開催することになった。当時からつけてきた練習ノートに「5月1日、まおちゃんに会える」と書いた。片足で行うターンのこつをマンツーマンで教えてもらえたことは、今でもよく覚えている。
スケートを始めた当初から「浅田真央ちゃんのジャンプが跳びたい」と話していた。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)という名称を知らない時から跳ぶと決めていた。何度も転んだ。両膝や腰にあざをつくっても諦めなかった。小学6年生の時、ついに成功。「本当に跳べたか分からないぐらい、ふわふわした感覚」と振り返る。
愛知県で開催された昨年12月のグランプリ(GP)ファイナルでは、浅田さんが観戦していることを出番の直前に知った。「真央ちゃんのために頑張る」。そうコーチに伝えて、トリプルアクセルを華麗に決めた。
五輪代表入りを決めた昨年12月の全日本選手権の後に対面した。憧れの人を前に、「大好きです」と伝えるのが精いっぱいだった。GPファイナルで成功させた大技を褒めてもらい、うれしかった。
以前所属していた新潟市のクラブでは、トリプルアクセルを跳びたいと話す子供たちが増えてきた。自身がかつて浅田さんに憧れたように、今では中井選手が憧れられる存在になっている。 (時事)