[篤寛]居酒屋あつや・7[現パロ・238話感想有]
推敲済。二頁目に238話感想有。
寛が食べて呑んでます。良いことあった日。
ゲストに五条さんと硝子さん。
238話の感想本文と分けて二頁目に有り。
※B(或いはM)がLしてる感が今回も結構強めです多分。今回は篤寛強め? キャラ崩壊・誤字脱字は多めにみてください。無理な方にはわたしめのお話はお勧め出来ません。突然消したりまた出したりいきなり加筆修正したりします。ご了承ください。※
いつもスタンプ含めた感想、いいね、ブクマありがとうございます。嬉しいですしメンタルが掬われます。重ねてありがとうございますm(_ _)m
236話に続いて238話に心乱されてます……。
2023/10/24:好評値、特にスタンプに励まされています。ありがとうございます……m(_ _)m
- 35
- 19
- 928
(今日は酒が飲みたい。だが美味いものも食べたい。少し贅沢をしたいが……やはりあの店が良いか。酒は……ちょっと良いのを買って行こう)
という訳で、珍しく裁判で無罪を勝ち取った日車は、今夜も居酒屋あつやへ足を向けたのだった。
日車が暖簾から顔を覗かせると、いつものように日下部に迎えられいつものように空いた席へ通された。
やはりこの席は予約席扱いになっているなと、日車はどこか心の奥がジンとする思いを覚えつつ促されるまま座る。
ビールと、今日はナスのおひたしが出てきた。
手を合わせて「いただきます」をして、ふとそうだ中々良い生酛造りの純米酒を土産に持ってきたんだったと思い出し、酒を取り出し「日下部さん、すまないがこれをぬる燗にしてくれないか」と頼む。
「あー……、ほどほどにしといて下さいよ?」
「酔っ払いはいけないんだったか」
「そゆこと」
「ほどほどにする」
「ま、なんか良いことあったみたいだし今日くらい大目に見ましょ」
「分かるのか」
「そりゃあ、常連さんの顔見てどんな風かな程度にはね」
「…そうか。私はもう常連なのか……」
「そうでしょ。こんだけ贔屓にしてくれてんだから」
「常連か……」
「常連です」
日車が日下部に言われた「常連」に居場所を与えられてような喜びを見つけて、それを肴に機嫌良くビールを喉に流し込む。
今日は裁判にも勝ったし日下部からは常連扱いされたしで日車の気分は今までで一番と言うほど上がった。
そんな時、隣にすっといつかの妙齢の女性といつかの顔が良くて背が高い男が座り、やんやと日下部に話しかけている。
(確か五条に家入だったな)
そんなことを思っていたら、日下部に「はい、ぬる燗。…ほどほど、な?」と言われ、日車はそれに「ほどほどだな」と真面目に答えた。
すると隣で家入が中々良い本醸造酒を取り出し熱燗を頼み、五条は日下部に「これ実家から送られてきたから使ってなんか作ってよ」と紙袋を渡している。
はて何かと疑問を持ちつつも、あまり詮索は失礼だろうとナスを口に入れようとしたら、やや悪人面で日下部に声をかけられた。
「日車さん、麦とろご飯たべません?」
「食べる」
「しかもまだ時期早いから小さいけどこれ自然薯ですよぅ? 自然薯は粘りと旨みが違うからなぁ」
「なんかいつもお世話になってるからって貰ったんだよね。あと、麦もそう。うちじゃ食べないし僕もそう言うの食べないから使ってよ、日下部さん。あと、アレの日だよね、今日」
「そうか。アレの日か。なら私もそれを頼もう。日下部さん、青梗菜付きで頼みます」
「あいよ。日車さんは今日がっつり肉食べられそうかい?」
「ああ」
「なら三人とも……、…日車さん、あんた明日の予定は?」
「明日は仕事は休みだから特にないな」
「んじゃ日車さんは日下部さんとこで今夜泊まりってことで!」
「あ? お前と家入は?」
「今から酔い潰れるまで帰れない縛りでこの店が口開け」
「ゲ。まぁ、家入と五条なら平気だろうが……あんまむちゃすんなよ?」
「ふ、日下部さんは今夜頑張って下さいね」
「そ、がんばれー、日下部せんせっ」
「お、お前ら! 何頑張れってんだよ!」
「えー」
「ふふ」
そんなこんなをやけに楽しそうだなと少し取り残されたような思いをしながら横目で見つつ、日車は出てきたぬる燗の旨みと甘みを楽しみ、次いで焼いてツユに浸したナスを突く。
(アレとはなんだろうか……)
鼻に抜ける香ばしい胡麻の香りと独特のコクにちょうど良い塩気のツユで舌が喜んだ。
日車が日下部にこれはどう作ったのか聞こうとしたら、「麦飯炊き上がるまでちょっと待っててねぇ」と今度は厚焼き卵が出てくる。
ナスの時もそうだが、またも五条と家入が、ニヤニヤと日下部と日車を見ながらヒソヒソ喋っている。
気になるが、気にしても仕方ない。
そういえば「悠仁」と日下部が呼んでいた、やけに自分に突っかかる少年が自分ばかり狡いと言っていたなと思いながら、なんなんだと厚焼き卵を一口口にした。
(やはりここの店のものは美味いな)
以前食べた卵焼きとはまた違った味わいに、食べた断面を見ればほうれん草が入っている。
「美味いな」と呟きながら食べ進めると、ぬる燗の徳利を早くもひとさげ飲み干した。
後は麦とろご飯と「アレ」と呼ばれた肉のがっつり系を楽しみに待つのみである。
その間に家入は熱燗を飲みながら何か摘んでいた。
(旨そうに呑む人だな)
あんな酒の飲み方はさぞ旨かろうと、また喉と腹が鳴った気がして日下部の方を伺う。
その時パチリと目が合い、気まずげに日下部が視線を逸らそうとしたのを日車が見逃さずに「日下部さん?」と問いかけると、日下部は居心地悪げに「いや、ず、随分旨そうに食ってくれるから、えーと、なんだ、…嬉しかったんだよ!」とついに顔を逸らしてしまった。
隣でクツクツ笑う声が聞こえて、日下部の元教え子だろう家入と五条二人が笑いを堪えもせず声を上げて笑っている。
家入はまだ品がいいが、五条などは引き笑いなども混じっていて、些か日下部が不憫に思えた。
しかし日車も日車で良いものが見れたと、「フフ」と笑って三人とも見事に怒られたのだった。
やがて出てきたのは先ほど宣言された麦とろご飯と、青梗菜を添えた豚の角煮である。
テラテラと光る角煮と青梗菜に反射的に唾が口内に溢れてきた。
(これは、旨そうだ)
五条ははしゃいで角煮を食べ始め、家入は口元に笑みをこぼしながら熱燗でいただいている。
どちらかれ食べるかと悩んだが、日車は我慢出来ずに何時間煮込んだか分からぬ旨そうな角煮に箸をつけた。
箸で一口大に割ろうとした瞬間ホロリと肉が解ける。
ソロソロと箸で摘んで口に入れた瞬間豚肉の脂と数種類の香辛料とタレがこっくりと口の中で爆発する。
「「「たまらん」」」
三人ともが言い、三人ともが顔を合わせて美味いなと笑い合った。
それから豚の角煮をもう一切れ食べて、麦とろご飯を食べるともう何も言えない。
いや、まだぬる燗がもうひとさおある。
それに青梗菜がまだあった。
(…キリッとした熱燗でも良かったな)
熱燗用の酒も持ってくれば良かったと既に酔い始めている日車に、家入が「お裾分けです」と言って熱燗の入ったお銚子をお猪口ではなく日車の空の湯呑みに注ぐ。
「あ、あぁ、ありがとう」
「いえ、いつも日下部さんがお世話になっていますので」
「? 世話になっているのは寧ろ私の方だが」
「ふ、そういうところが良いんでしょうね」
「???」
「ふふ」
「? では、いただきます」
(反応が気になるな。それに酒の量が少し多い気が……まぁ、大丈夫だろう)
大胆にも湯呑みになみなみと注がれた熱燗を見て思いながら、これは角煮とだろうと角煮を一切れ食べてから熱燗を一口呑むと、豚脂のこってり感が熱燗の辛みで流され口の中がさっぱりとした。
「…美味い……」
「それは良かった。さ、もう一杯如何でしょう?」
「いただこ……」
「そこまでだっ」
日下部の制止に、日車は唇を尖らせ無言で抗議し家入は舌を出して五条はそれらを楽しげに眺めている。
頭がぐらついておぼつかない日車の片腕を肩に担いで立ち上がらせて、住居の二階で休ませようとする立ち上がらせた日下部に駄々を捏ねる日車だが、足取りが既によろよろとして危うい。
「ほどほどってあれだけ言ったのにあんたってお人は……ッたく」
そう言いながらも甲斐甲斐しく日車を今度は背負い、「案外重いな……」などと言って二階の階段へ向かった二人を眺めていた家入と五条はそれぞれ、
「アレでまだデキでいないのか?」
「だよねー」
とボソリ呟いたと言う。
次頁本誌238話感想。好き勝手喋ってます。
アニメ派、コミック派の方でネタバレいやんな方、または感想などいらんと言う方は避けて下さい。尚、何度でも言いますが独断と偏見から好き勝手喋ってますので、それが許せる方のみお願いします。
OK OKなんでも来い!!! と言うなんでも許せる方のみどうぞ。→
[