総合計画は、その自治体が目指す将来像と、基本方針を示すもので、計画期間は自治体によって異なるが、10年など長期になるものが多い。同町では久保行央前町長の意向で、これまでは任期に合わせた「ええまちづくりプラン」と題した中期計画を、11(同23)年、15(同27)年、18(同30)年、22(令和4)年に町長自身が作り、さらに3年ごとのアクションプランを策定。これに合わせてクリスタルタウン工業ゾーンへの企業誘致、統合こども園整備、移住・定住の促進などの事業を展開してきた。
一方、久保町長は長期的な計画の必要性について町議会一般質問でも問われてきたが、総合計画の策定は一貫して否定してきた。
今年2月に就任した筒井尚之町長は3月にあった一般質問で、町議から問われた総合計画策定の見解について、「ええまちづくりプランは、(町長の)任期ごとに策定され、その期間内で事業や計画を進めていくという手法で、スピード感があり、内外からの評価を得た基盤固めになっていた」としつつも、「現在は少子高齢化、人口減少、財政事情が非常に厳しい時代を迎え、先を見据えた計画策定は必要。新体制で(総合計画を)進めたい」と答弁していた。
今回策定する総合計画は条例で目的や位置づけを策定し、町の最上位計画とする考え。▶基本構想(政策)=町の将来像と政策の大綱▶基本計画(施策)=基本構想に基づいた分野別施策▶実施計画=基本計画を具体化するために実施する取り組み──の3層構造とする。
期間は、筒井町長の任期などを勘案し、基本構想は28(令和10)年度から34(同16)年度までの7年間、基本計画は前期3年間、後期4年間とする。実施計画は3年間とし、毎年見直す考え。
本年度は策定委員会や審議会など策定体制を構築し、世代別アンケートの実施や審議会、懇談会などを開催。現状の分析などを行い、内容を洗い出していく。
筒井町長は「絵に描いた餅にならないよう、策定する以上は実現可能なものをつくっていきたい。いろんな層の意見も取り入れ、指針、方針を示していきたい」と話している。