辺野古事故の現場映像入手 生徒らを遠巻きに眺める引率教員、1時間後初めて写る教員も
沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し同志社国際高(京都府)2年、武石知華(ともか)さん(17)ら2人が死亡した事故で、産経新聞は2隻が出航した辺野古漁港に設置された防犯カメラ映像を入手した。映像には引率教諭とみられる人物が生徒らの安否確認を直接行った形跡はなく、同志社国際高校の安全管理体制が改めて問われそうだ。 【ひと目でわかる】防犯カメラから判明した主な動き 生徒は先発組の18人と後発組の19人の2グループに分かれていた。関係者によると、先発組を引率しながら抗議船に同乗しなかった女性教師は、「浜テント」と呼ばれる抗議者の活動拠点付近で待機していたという。 後発組を引率した男性教師とみられる人物は救助された生徒らが辺野古漁港に到着した後の午前11時10分ごろ映像に現れる。ただ、遠巻きに様子を眺めているだけで、生徒に駆け寄る様子もみられなかった。 救助された生徒の一人は「応急処置を受けたときに、海上保安庁の方に『足りない人がいないか』と聞かれたので生徒で集まって人数確認をした」と振り返る。そして「乗船者のグループ分けの名簿が見当たらず、人数確認に時間がかかった」「誰かは分からないが、1人足りないことに気づき、その旨を伝えたところ、何隻かの船(警備艇)が出航し、捜索が本格化した」と証言しているという。 現場に駆け付けた海上保安官は午前10時24分から38分までに計20人を救助。平和丸の船体の下で武石知華さんが発見されたのは10時46分ごろで、地元消防の水難隊員が知華さんを引き上げたのは11時15分ごろだった。 映像には24分、知華さんを乗せたとみられる警備艇が写る。その後、救急車で搬送されたが、このとき、先発組の女性教師とみられる人物が初めて映像に現れ、救急車に乗り込む様子が写っていた。(那覇支局長 大竹直樹)