三重県が公文書194件紛失 4部局、個人情報も記載
三重県は15日、4部局の公文書計194件を紛失したと発表した。県立特別支援学校に通う児童生徒らの氏名など、複数の個人情報が記載されていた。年度末で保存期間を終える文書を探したことをきっかけに紛失が発覚。いずれの文書も誤って廃棄した可能性が高いといい、県は「関係者におわびし、再発防止を徹底する」としている。 県によると、紛失したのは総務部の伊勢県税事務所、環境生活部の文化振興課、県土整備部の伊勢建設事務所、県教委の保健体育課が管理する文書。22冊のファイルにとじていた。 このうち、保健体育課が紛失した14件の文書には、特別支援学校に通う児童生徒らの氏名や生年月日などを記載。保護者の氏名や生年月日、職業、病気・療養の有無も書かれていた。 これらは経済的に困窮する家庭が就学に伴う保険への援助を申請するため、県教委に提出した書類だった。県教委は、文書に書かれていた児童生徒の氏名や人数などを特定していない。 このほか、文化振興課が紛失した文書も刊行物の執筆者らに関する個人情報を含んでいたとみられる。伊勢県税事務所が紛失した決裁文書にも、個人情報を記載していた可能性がある。 伊勢県税事務所などから紛失の連絡を受けた総務部が先月27日付で各部局に調査を依頼したところ、相次いで紛失が判明。執務室や書庫などを探したが、見つからなかったという。 紛失したのは、本年度末で保存期間を満了する文書がほとんど。保存期間を記載していないファイルもあったという。各部署の担当者が保存期間を十分に確認せず廃棄したとみられる。 総務部の文書・情報公開課は「外部への流出は確認されていない。業務への影響はなかった」と説明。ファイルに保存期間を記入する作業や廃棄時の確認作業を徹底させるとしている。 県では、令和5年度にも保存期間を終えるファイルの確認作業をきっかけに公文書24件の紛失が発覚していた。6―7年度には、同様のきっかけで発覚した紛失はなかったという。