まだ不確定だが、イランはホルムズ管理権を獲得しそうに見える。オマーンも巻き込んだ構図は、4月にも書いた通り、戦争早期から構想されていたと思われる。オマーン自身も漁夫の利の好機と思っていた形。「管理」は「封鎖」よりもずっと強力な国力。封鎖は露骨に敵対行為であり、排除対象となる。しかし管理は依存を生むことができる。エネルギー輸送に依存する各国は、自国経済の血流をイランとオマーンの裁量に委ねることになる。各国には、イラン及びオマーンとの「良好な通航関係」を維持する、という誘因が生まれる。封鎖は「恐怖」を生むが、通航管理は「依存と友好」を生む。単なる軍事カードや対米カードに終わらない、「構造的国力」を獲得したイラン。今回の戦争は、イランを「世界のどこかにいるならず者」から、「世界経済の血流を管理・差配する支配人」へ栄転させてしまった。
様々中東方面からの情報を集めているが、イランは極めて戦略的という印象。「海峡管理者」としての立ち位置を固めているのはほぼ確実で、イランと話をつけた船は一度も攻撃を食らっておらず、中には海峡のど真ん中を堂々と航行する船もいるとの由。オマーンは、必ずしも米国側ではない。イラン側という