愛知 アパートに放火し3人殺害の事件 被告の弁護士が無罪主張
おととし愛知県弥富市のアパートに放火し3人を殺害した罪などに問われている64歳の被告の初公判が開かれ、被告の弁護士は、火が燃え移り、人が死ぬと思っていなかったなどとして、無罪を主張しました。
弥富市の佐藤忍被告(64)は、おととし1月、市内のアパートの通路に積み上げられた衣類などに放火し、アパートに住んでいた50代から60代の男女3人を殺害したほか、1人にけがをさせたとして、殺人や放火などの罪に問われています。
8日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は起訴された内容を認めました。
一方、被告の弁護士は「放火の故意も殺意もなかった」として無罪を主張したうえで「心神耗弱の状態だった」と述べました。
検察は冒頭陳述で「知人だった被害者の1人に貸した金を返してもらえずにいらだちを募らせ、たばこの不始末に見せかけて殺害しようと考えた。知的障害があったが影響は軽く、完全責任能力があった」と述べました。
これに対し、弁護士は「火がアパートに燃え移り、人が死ぬことになるとは全く思っていなかった。知的障害の影響で連鎖的に起きる重大な結果を想像できなかった」と主張しました。
裁判は、放火の故意や殺意があったかどうか、責任能力が争点で、判決は今月29日に言い渡される予定です。