首相がFT寄稿、ホルムズ海峡安定訴え 「日本の鉄の女」と自己紹介
高市早苗首相は12日、英フィナンシャル・タイムズ電子版に寄稿した。13日から英国など欧州3カ国を訪れるのを踏まえ、ホルムズ海峡の安定に向けて各国と協力する考えを示した。エネルギーや重要物資の供給網を確保する外交努力を続けると訴えた。
寄稿は「激動の世界で回復力を築く」と題した。首相は自身を「日本の鉄の女」と紹介した。尊敬するサッチャー元英首相の異名にちなんだ。「必要な変革を実現する強い決意がある」と記した。
首相はホルムズ海峡を「国際的公共財」と位置づけた。「国際社会は現在の混乱から教訓を引き出し、未来をどう描くべきかを決める課題に直面している」と指摘した。国際法に従って海峡の安全な航行を確保する必要性を訴えた。
日本政府が主導してアジア各国との資源供給で協力する枠組み「パワー・アジア」に触れた。エネルギーなどの供給網の強靱(きょうじん)性を高めるため、アジア諸国と連携する意義を強調した。
インド太平洋地域が世界の国内総生産(GDP)の約半分を占め、国際情勢の安定のカギを握っているとも主張した。
英国との2国間関係を巡り、エネルギーを含む経済安全保障や先端技術、防衛の分野で協力したい見解を表明した。「日本は今後も自由で開かれた国際秩序の維持と強化に全力を尽くしていく」と結んだ。
首相は13〜18日の日程で欧州を訪問する。仏エビアンで主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するほか、英国とイタリアを訪問し、英スターマー首相やイタリアのメローニ首相とそれぞれ首脳会談を予定する。
G7では中東情勢をふまえ、自由貿易や石油備蓄支援の重要性などを主張する。