道産子の私は子どもの頃、暑い日に青い紙パックを冷蔵庫から取り出し、コップいっぱいに注いで飲み干した思い出があります。「濃い味だけど、すっきりしている」。ほどよい甘酸っぱさで、子どもながらに不思議な感覚がありました。「カツゲン」は、北海道民に半世紀以上愛されているロングセラー商品です。(東京報道センター 木村直人)
現在販売されている「ソフトカツゲン」。鮮やかな青色の紙パックが印象的だ(伊丹恒撮影)
■カラメル色素で独特の乳白色に
カツゲンは、北海道を代表する企業の一つだった旧雪印乳業が1956年に発売を開始しました。商品名は、活力の給源を意味する「活源(カツゲン)」。飲むと元気になりそうな名前です。
カツゲンの開発、販売などを担当する雪印メグミルク北海道統括支店(札幌市東区)営業企画課の斉藤景介さん(36)によると、カツゲンは現在、札幌工場のみで製造されています。いずれも紙パックで180ミリリットル、300ミリリットル、500ミリリットル、1リットルの4サイズがあり、製造量は平均で1日当たり1万本を上回ります。
カツゲンの開発、販売を担当している雪印メグミルクの斉藤景介さん(伊丹恒撮影)
製法は発売当初からほとんど変わりません。ヨーグルトにやや近く、脱脂粉乳に乳酸菌を加えて発酵し、液糖などを加えます。殺菌工程でカラメル色素を加えると、白色からカツゲン独特の乳白色になります。フルーツ系の香料を加えるのも爽やかな味の秘訣(ひけつ)です。今でも、子どもや中高年を中心に根強い人気を誇っています。
カツゲンの詳しい歴史を斉藤さんに聞くと「カツゲンは元々、雪印の商品ではないんです」。意外な答えが返ってきました。私(記者)は図書館を訪れ、社史「雪印乳業史」を調べました。カツゲンのルーツは戦前の昭和初期までさかのぼります。...
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