第11回「一日も早く故郷の土に」眠れぬアイヌ遺骨 腰重い行政に問う主体性

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大滝哲彰
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 雄大な日高山脈を背に、目の前に太平洋が広がる北海道旧三石町は、2006年に隣の静内町と合併し、新ひだか町となった。全国的な名産品にみついし昆布がある。夏には天日干しされる昆布がびっしりと敷き詰められ、浜辺に光る。

 浜から高台にあがると牧草地に囲まれた場所に町営豊岡共同墓地がある。ずらっと墓石が並ぶなかで鉄筋コンクリート建ての正方形の建物が目を引く。アイヌ無縁仏納骨堂だ。アイヌ民族の遺骨660体が納められている。

 「福畑 151柱」「三石 89柱」「豊岡 178柱」など、出土地域別に骨箱が並べられ、番号がふられている。

 東京大学北海道大学から返還された遺骨のほか、多くは町の墓地改葬事業で掘り起こされたものだ。古い遺骨は、30年以上も埋葬されずに納骨堂に保管されている。

小樽では20人分を市営墓地に埋葬

 三石アイヌ協会の会長を務める幌村司(71)は「ずっとこのままにしておくわけにはいかん。土にかえしてやりたいんだ」と話す。

 幌村は埋葬に向け町と交渉を…

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