本日の言霊 2020.06.15
自分のした行いが親や兄弟、先生や他人に評価されることは誰しもが望むことである。だが、「いいね」「閲覧数」「再生数」が評価基準となっているところに問題が加速しているのが現在の「迷惑系YouTuber」が次々に登場する原因となっている。次から次へと行動をエスカレートさせるのは、自分の行動に「過激さ」を求める証で、世間から「炎上」することで、さらに頭の狂った行動に突っ走る。
先週も泣いて嫌がる幼児の顔に「誕生日祝い」と称して女性がホールケーキを何度も押しつける動画がSNSに投稿され、波紋を広げた。RKB毎日放送によると、福岡県警は暴行容疑での立件を視野に捜査を始めたという。 また、読売新聞オンラインも福岡県内の児童相談所が児童福祉法に基づき幼児を一時保護したと報じている。幼児にけがはなかったというものの、「虐待ではないか」との批判が相次いでいる。
動画では、女性が泣いて嫌がる幼児の顔にケーキを押し付けており、もはや完全に虐待である。警察には数十件、児童相談所には約200件もの通報が寄せられたという。なにせこのバカ女は、ビールが入ったジョッキを幼児の口に当てる動画までアップしている。こうしたバカ者たちによる迷惑動画のSNS拡散・炎上は止まることがない。先日も大手回転寿司チェーン「はま寿司」の店内で迷惑動画を撮影し、SNSに投稿した疑いで43歳の男が逮捕された。
6月3日に逮捕されたのは埼玉県毛呂山町在住の無職・新西悠太である。埼玉県警によると、新西は5月27日に埼玉県内の『はま寿司』に一人で来店。皿に載った寿司二貫に、自身が持ち込んだ食器用洗剤をかける様子を撮影した。その後、SNSに動画を投稿したことで運営会社に苦情が殺到。運営会社にクレーム対応をさせた威力業務妨害の疑いが持たれている。
調べに対し、新西は「注文したマグロの上に液体をかけ、動画配信したことは間違いありません」と供述。ただ、液体に関しては、「食器用洗剤の容器に入れた水」と主張しており、動機に関しては、「SNSの再生回数を増やしたかった」などと供述しているという。完全に迷惑をかけるだけのバカ者であり、オツムの中はクソガキといえる。だが、こうしたバカ者のSNSのアカウントには約1万人のフォロワーがいると報じられている。
バカ者の迷惑行為を助長するのは「フォロワー」の存在である。いいね、コメント、たとえそのコメントが非難であっても「炎上」という手法をとって再生数を稼ぎ、それで金を稼ごうという低俗極まりない考え方がベースにある。だからYouTubeなどの大手動画サイトは、迷惑系に金銭を分配するなどもってのほかだが、彼らはそこで広告が回る数が増えるため、止めることはしない。全ては金のためだ。
新西はこれまでも自身の頭にカップ麺や納豆をかけたり、卵のパックを踏み潰す動画を投稿しており、そのたびにSNSのコメント欄が荒れていた。今回、洗剤ぶっかけ動画を投稿した翌日、フォロワー100万人超えインフルエンサーがこの動画をXにピックアップしたことで大騒ぎとなり、警察が動いて逮捕となった。こんなクソみたいな動画を紹介することは「共犯者」である。みんな自分の満足を満たしたい、ただそれだけなのである。
フォロワー欲しさに大胆不敵な迷惑行為を繰り返していた新西だが、6月4日に埼玉県警西入間署から送検される際は、護送車の中で身体を前に倒し、報道陣のカメラから必死に身を隠そうとしていた。要は小心者の方がこうしたバカな行為で自分の「承認欲求」を満たそうとする。もしくは人格破綻者のどちらかで、迷惑系YOuTuberは外国人も含めてこの2つのパターンに分類される。
迷惑配信者によるこうした愚行は“企業テロ”である。その数は一向に減る様子がなく、宅配ピザにつばをかけるなど、やりたい放題な事案が定期的に世間を騒がせる。2023年には、岐阜県内の『スシロー』で、男子高校生(当時)が店内の醤油を容器から直に飲む動画をSNS に公開。少年は器物損壊の非行事実で岐阜地裁に送致され、『スシロー』の運営会社は少年に対し、6700万円の損害賠償請求訴訟を起こした。
今回の新西に対して『はま寿司』の運営会社が訴訟提起した場合、どれほどの請求額になるのか。『スシロー』の運営会社の場合は株価に影響を受けたことで巨額の賠償金となったが、『はま寿司』の場合はそこまでにはならないとは思うものの、こうしたバカ者に制御をかける上でも賠償請求金額は巨額にした方がいいと思う。自分の周りにいるバカ者の愚行を止めるには、YouTubeやTikTokにも賠償請求をすべきだと思う。なにせ日本に税金を納めていないのだから。