半生を振り返る(随時加筆)
幼少期からずっと人格を否定される怒られ方しかされたことがなかったため、人格を否定されずに怒られると「怒られている」と認知できない。
ぼくの父親は昔から(悪い意味で)狂っていて、諸々のエピソードを思い出すたびに今でも嫌悪感で吐きたくなるのだが、たとえば僕が小さい頃、父親が母親に対し、「太っているから」という理由で、母親のお腹に直接マーカーペンで顔(目、鼻、口)の絵を描いて、からかっていた。今でも思い出すたびに嫌気が差す。
小学1年生の頃、知らない上級生のおにいさんたち数人に囲まれて「たこちゅーやって」と要求され、僕が「ちゅう」って口をすぼめると、「かわいいね」と言われる、というやりとりをよくしていた。(ちなみに僕以外の同級生は誰もそんなことされてなかった。)
小中学校は公立の出身だったので、「自分たちで教室を掃除しなさい、当たり前のことを当たり前に」と訳のわからないことを言われて育ったが、高校に入って急に、「諸君はエリートなので掃除する必要はありません、教室の床にパンの袋を捨ててもいいんですよ、雇われ掃除屋さんが掃除します」となり、世界が変わった。だがそのせいで、大人になってから自分の部屋の掃除がまったくできなくなってしまった。
本来ぼくは理系の人間のはずだったが、高校3年生の頃に受験勉強をせずに大学の講義に潜って古典ギリシャ語を勉強していたら、おもしろいと感じてしまって文学部に進むことを決めた。(その後、学部で哲学を専攻するうちに、分析哲学によって再び理系に引き戻され、修士からは理系大学院生になった。)
大学1年生の頃は全知全能になりたくて勉強しすぎて鬱になったが、精神科に毎週通うのが嫌すぎて精神科に行くのをやめたら鬱が治った。
学部の頃の指導教員は、院試の前日に、一対一で僕を呼び出して、僕の良くないところをたくさん列挙して指摘して怒って泣かせてきた。「時間を守れないし、締め切りギリギリに行動するし、いつも無礼ですよね。それだったら私のところに指導を受けに来られても仕方がないので、今からでも出願を取り消したほうがいいんじゃないんですか。それでも受けますか。」と、院試の前日に言われて、圧をかけられた。結局、学部の頃の先生のところの院試にも受かったが、結果的に外部の大学院に移れてとてもよかった。ちなみに、外部の大学院に行くことに決めたことは、その先生にはいまだに報告できていない。また「無礼ですね」と言われるのが怖くて。たぶん先生は今でも僕のことを「無礼な学生だったな」と思っているんだろうな。


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