「松井さんのおかげで勝てた」自民総裁選、高市氏秘書から小泉氏批評動画で謝意 衆院選でも「ネガキャン」証言、「世論操作の一環だ」「全て無償」作成者を駆り立てた動機とは…
「動画の作成、拡散は世論操作の一環。法律には違反しておらず、悪いことをしている認識はない」と松井氏。一方、公人である政治家に対する批評は、どこまでが「意見」で、どこからが「中傷」になるかの判断が難しいと語った。「アウトとセーフのボーダーラインを狙ったが、評価が難しい面もある」と付け加えた。 ▽手弁当で支援する理由 なぜ、ここまで労力をかけて政治家を支援するのか―。 松井氏は高市氏について「明るく、政策をしっかり実行してくれるという期待感があった。政策に真摯に向き合ってきたと周囲から聞いており、応援させていただきたいと思った」と理由を語る。 松井氏は長崎県出身。高校卒業後、自民党の麻生太郎副総裁が関係する麻生グループ運営の専門学校でソフトウエア開発を専攻した。卒業後はグループ中核の株式会社「麻生」に入社し、政治への関心を深めていった。「当時は麻生さんが首相になり、盛り上がっていた。民間企業だが、政治イベントや選挙になるとみんなで応援し、日本が変わることを体感した。自分も政治に関わりたいと思った」
米国の政治にも影響を受けたという松井氏。とりわけトランプ大統領の最側近だった元首席戦略官のスティーブ・バノン氏について「『スピンコントロール(世論操作)』にたけた存在で、感銘を受けた。自分もより良い政治の実現のため、世論を動かす立ち位置になりたいと思った」と話す。 ▽国民民主を支援、玉木氏は面識認める 2024年7月の東京都知事選では、切り抜き動画拡散などのSNS戦略を石丸伸二氏陣営にアドバイスしたという。石丸氏は次点に食い込み、SNSが持つ「動かす力」を実感した。 同年10月の衆院選では、国民民主党のSNS発信を支援。他党を批判するなどのネガティブな内容ではなく、同党の政策を簡潔に伝える内容が中心だった。 「約3千本の動画を作成し、再生回数は約3千万回に達した。この時期からAIを活用して動画の切り抜きから投稿までを自動化するシステムの運用も進めた」と振り返る。 玉木雄一郎代表は松井氏との面識を認め「玉木の活動を応援してくれる個人の一人。(動画)内容についての指示はしておらず、金銭を支払ったことはない」と事務所を通じて文書で回答した。