同点劇演出の小川航基、次こそ「正真正銘のゴールを」前回大会テレビの前で誓った自分との約束果たす【サッカーW杯】
◇14日(日本時間15日) W杯1次リーグF組初戦 日本2―2オランダ(ダラス・スタジアム) 【実際の動画】小川航基のヘッドが呼んだ 終了間際、日本劇的同点ゴール 日本は初戦でオランダと引き分け、勝ち点1を獲得した。後半に2度のリードを許したが、MF中村敬斗(25)=スタッド・ランス=とMF鎌田大地(29)=クリスタルパレス=のゴールで追いついた。森保ジャパンが発足した2018年から欧州勢とは10戦負けなし(8勝2分け、PK戦負けは引き分け扱い)と「不敗神話」が続いた。 試合前のピッチ。FW小川航基=NECナイメヘン=は一人、ペナルティースポットに立ち、自分と向き合っていた。武者震いや緊張、さまざまな感情が沸き上がり、足が震えた。家族や恩師らのことを思い浮かべ、日本からの声援に思いをはせ、「僕に何ができるのか」。ただ、GKがいないゴールだけを見つめて数分間、自問自答した。 ベンチスタートで、出番は1―2の後半30分。自らの問いに答えを出す時が来た。「今のサッカーは、本当に結局はセットプレー」。事前合宿からそう言い続けてきた。武器のヘディングがW杯でも通用することを証明する機会は13分後に訪れた。 伊東の右CK。マイナス気味に上げたボールを身長195センチのDFファンダイク越しに高打点ヘッドで合わせた。強烈な弾道がゴール前にいた鎌田の頭に当たり、わずかに軌道を変えながら相手GKの手をはじき、ネットを揺らした。 同点弾に形相を変えて喜んだが、記録は鎌田の得点。クロアチアにPK戦の末に敗れた前回2022年W杯カタール大会の決勝トーナメント1回戦をテレビで見て、「オレがやってやる」とゴールを誓ったあの日の自分との約束は次戦までお預け。大男ぞろいの「オレンジ軍団」から制空権を奪った28歳は「正真正銘のゴールを決められるようにしたい」と力を込めた。
中日スポーツ