存記が幼児化して、大人組が世話する話[後編]
別作品への反応ありがとうございます。モチベになります┏○
【ご注意】
■某掲示板の甚爾/髙羽/日車が高専の同期だった世界線を参考にしたIFストーリーです
■みんな生存のご都合設定
■腐界隈の人間が書いて居るため、苦手な方はご注意いを
■術式などしっかりと理解していない点がある為、ツッコミ所が多々あるかと思います。ノリで凌いでください。
■誤字などは見つけ次第修正致します。
□個人的な設定は、同シリーズ内に記載しておりますのでご興味ありましたらご確認ください。
□登場キャラ数が多い故、吹き出しの前にキャラ名を1文字を記載しています。
→何でもOKの方向け。
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5.side夏油
自分の顔に何かが当たる感触がして、先程まで沈んでいた意識が次第に浮上する。
重い瞼を持ち上げ、焦点の定まらない眼球を何とか慣らして自らに接触する物を確認する。
髙「すぐーくん、おはよー!」
視界のピントが合い、確認出来たのは幼児化したままの髙羽さんだった。思わず小さな身体を抱きとめて、自らの布団に引き込む。
もうそんな時間だろうかと、スマホの時間を確認した。
夏「髙羽さん…。」
髙「?」
夏「まだ5時です。」
予想外の時間で、つい普段の呼び方で声を掛けてしまった。
ごめんなさい。ぶっちゃけまだ眠たい。
高専メンバーで宿泊なんて滅多にない。昨夜は盛り上がってしまい、布団に入ったのはほんの数時間前だ。
そして、せっかく自分のところへ来てくれたのだ、この腕の中で一緒に寝てくれないだろうかという願いも虚しく、もぞもぞと布団から出ようとする。
篤「朝に覚醒した子供が寝る訳ないでしょ。」
自分の斜め右側に寝ていた日下部さんと目が合う。やけに説得力のある言葉に仕方ないと覚悟を決めて、自分も覚醒するために身体を起こしたのだった。
日下部さんも諦めたのか一緒に起き上がり、髙羽さんが動き回るのを阻止している。
苦笑いを浮かべながら周りを見回すと、まだ他の面々は寝ている様だ。甚爾さんと日車さんの方を見ても、未だ寝ている。髙羽さんが起きた時、真っ先に自分のところに来てくれたのが分かると嬉しく思った。
髙「あそぼー!!」
篤「シーよ。アリさんの声でね。」
髙「しぃー。」
日下部さんが髙羽さんに優しく注意すると、髙羽さんも真似して指を唇の前に当てていた。可愛い。
日下部さんは仕方なくと言う表情で髙羽さんを抱き上げて、部屋を出ていく。一応立ち上がる時に宴会場に行くと言っていた。寝ている面子を気遣ったのだろう。
私の右隣に灰原、その隣に七海。左側に悟、その対面に日下部さんが居て、布団2枚分に甚爾さん、髙羽さん、日車さん、その隣の七海の対面に伊地知の並びで寝ていた。
今日は確か、冥冥さんと甚爾さんがペアで関西の方へ、日車さんが東北の方へ任務が入っていると伊地知が言っていた。朝起きていたら戻ってるかも知れないという想定で代理は決めていなかったが、この場合はそろそろ皆を起こして代理を決める必要がありそうだ。
仕方が無いので、七海、伊地知の肩を揺らして起こす。七海が起きれば、灰原は起こしてくれるだろう。そして悟は…特別な呪霊を召喚しようとも考えたが、止めておいた。敵襲と思われ、行き成り蒼や赫をブッパされても困るからだ。
夏「悟、起きて。」
五「ん~~~。」
夏「悟、起きないと今日の任務、強制的に決定するよ。」
五「ん。」
そう言うと薄っすら目を開いてこちらを見て来た。クソ、面が様になっている。昔からこういうことろがズルいなと感じる。悟が起き始めると、反対側から伊地知と七海がおはようございますと挨拶をしてくれた。案の定、七海は灰原を起こし始める。
五「未だ5時じゃん。」
夏「5時だけど、任務にでるならそろそろ起きないと不味い時間だ。」
七「やはり、戻って無いですね。」
七海が甚爾さんと日車さんの方を確認して言う。
灰「あれ、髙羽さんは?」
夏「髙羽さんは一番に起きたから、日下部さんが気を使って宴会場の方に連れて行って遊んでくれてる。」
伊「任務どうしましょうか。甚爾さんは冥冥さんとペアで対呪霊、日車さんは対呪詛師なんです。」
まぁ、妥当な采配だろうね。
夏「日下部さんは正直残って貰った方が良いと思う。子供に対しても、髙羽さんの術式対応についてもこの中だと一番分かっている。」
七「それは同感ですね。」
灰「僕もそれが良いと思います。」
五「ってことは、七海か灰原のどちらか甚爾さんの代理、傑か僕のどちらかが日車さんの代理で行くしかないね。」
伊「そうなりますね。私は冥冥さんと決まった方々を駅まで送ります。」
そうして各ペアで相談を開始した。
五「今回は仕方ないから傑に譲るよ。」
夏「悟こそストレスを感じているから暴れたいって言ってたじゃないか、丁度いいだろ。」
五「最高のストレス解消が今ここに居るんだから離れる訳ないでしょ。」
夏「今最低なセリフを聞いた気がするのだが、気のせいか。」
五「気のせいよ。」
どうやら悟も同じ考えの様だ。あの色々意味で面白い人達が幼児化現象に見舞われているのだ、正直任務よりも此方に居たい。
五「この場所を提供したのは俺よ。割と今回のMVPに近いでしょ。」
夏「くっ。」
それを言われてしまうと、太刀打ちするのは難しい。だが、今回ばかりは諦めるわけにはいかないのだ。
6.side灰原
夏「……。」
七「さすがに擁護できませんよ…夏油さん。」
冥「今日は七海君と任務になった訳だね。」
七「はい、よろしくお願います。」
伊「では七海さん達を駅まで送って、私は一度高専に戻りますね。」
落ち込んでる夏油さんに七海が追い打ちを掛けながら4人は車に乗り込んだ。
残った側は走り去っていく車を見送り、室内に戻った。
七海と僕はどちらが代理の任務に行くのか会話で解決したんだけど、五条さんと夏油さんは会話で解決できず術式使用まで至ってしまった。
個人的にはそんな先輩達のやり取りは微笑ましいのだが、タイミングが良くなかった。
夏油さんが呪霊出すタイミングと、甚爾さんと日車さんが起きるタイミングが重なってしまったのだ。起き掛け、目の前に奇妙な生物が居たら怖いだろう。
案の定びっくりしたのか、日車さんは泣き出してしまい、甚爾さんは目尻に涙は溜まっていたものの泣くのは堪えて、日車さんをギュッってしながら、呪霊を睨み付けていた。
その後、夏油さんは直ぐに呪霊を引っ込めて謝り倒し、流れで任務の担当になってしまったと云う流れだ。
うん、僕的には凄く可愛いらしいものが見れた思いなのだし、夏油さんも2人なは許して貰えてたから良かったけど、怖がらせてしまった事実が、結構ダメージになっている様だ。
4人を見送った後、朝食にした。大人組はともかくとして、子供用に用意されたメニューが、それぞれの好みに合わたものになっていた。
さすが五条家の料理人と、誰も言わなかったけど、みんな思っていたと思う。
家「それで、今日はどうするの?」
家入さんの一言で、みんなそれぞれ考え始める。どうする…とは、もちろん髙羽さん達の事だ。
五「硝子は高専戻るんでしょ?」
家「伊地知が戻ってきたらそうする。任務に出てる術師が居る以上、体制は整えて起きたいからね。」
さすがは家入さんだ。頭が上がらない。
灰「って事は五条さん、日下部さん、僕でふみくん達を観るって事ですね!」
篤「さすがに今日辺りには戻って貰わんと、後々面倒も多くなりそうだしなぁ。」
家「確か、髙羽さんを満足させる事が必要…でしたっけ?」
篤「そーね。」
日下部さんはそう返信を返すと、なめこと豆腐の味噌汁を啜りながら、僕の隣でご飯を食べてる髙羽さんを横目で見る。
それにつられて他のメンバーも顔を向けるとか、何か嬉しいかったのかニコリと髙羽さんは、
ゆで卵をフォークに刺しながら、満面の笑みを向けてきた。
その笑顔を見て、もう少しだけこのままでもいいんじゃないかな。3人の分は僕らが頑張りますから!という、私欲を心の中に封じ込める。甚爾さんは何とかなるにしても、髙羽さんも日車さんも本業のお仕事があるのだから。
五「要は髙羽さんが満足するまで甚爾さんと、日車さんと遊べれば良い訳でしょ?髙羽さんが2人に構って貰えなかったのが原因な訳だし。」
篤「36のおっさんが、構って貰えなくてってのも、中々な理由だけどな。」
灰「それだけ同期のお2人が好きなんですよー。俺も七海好きですよー!!」
家「それは、それで何か違う気がするけど。」
灰「そうですか?」
僕は割と言いたい事があったら、良くも悪くも直ぐに口に出してしまう。七海に注意される事はあるけど、良い事は特に言葉にしないと伝わらないのだから、それで良いと思ってる。
灰「そしたら、今日は3人に好きな事してもらいましょう!」
そう言うと、隣でもぐもぐしている髙羽さんに声をかける。
灰「ふみくん!今日はどこに行きたいですか!?」
髙「ん~~~~。」
灰「あ、お口の中が無くなってからで良いよ。」
もぐもぐと口の中のものを咀嚼し、りんごジュースで流し込むと、こちらに顔を向けて話し出した。
髙「んとね、たくしゃんあるの!どーぶつしゃんがいっぱいいるところとかー、あとねー、おみずはいれるところ!!」
灰「動物園にプールかな?」
髙「そー!あと、おしゃかなさんがいっぱい泳いでるところとねー、ゆーえんち!!」
灰「水族館に遊園地かぁ。遊園地だけ言えてるね、どこ行こうか、迷うね!」
髙「うん!けど、どこでもたのしーよ!!でもね、とーじくんと、ひろみくんと、ゆうくんとしゃとーしゃんと、あつやじゃんとしょーこしゃん、みんながいい!!」
灰「うん!みんなで行こうね!!」
わくわくしながら答える髙羽さんに、こっちも釣られて笑顔になる。出来れば全部連れて行ってあげたいけど、 さすがに全部は難しいそうだ。
五「甚爾さんは、どこ行きたい?」
甚「……ぶ……ん…。」
五「なんて?」
五条さんに行きたい場所を聞かれた甚爾さんは、俯き加減にボソボソと答える。ただ、五条さんにも聞き取れ無い様で、聞き返している。
甚「どっ…どうぶつえん!!」
五「ぷっは!そんな勇気出して言う事?」
甚「うるさい!」
家「五条、そんな揶揄うな。」
五「そんな耳まで真っ赤にしなくてもー。親子揃って動物好きとか可愛い良いじゃん。」
どうやら、甚爾さんは動物園が良いらしい。
そんな様子を見てる日車さんに、日下部さんも聞いてみる。
篤「寛見さんは?」
寛「どうぶつえん。」
篤「本当に?」
寛「うん。」
日車さんも動物園らしい。子供ながら甚爾さんに少し気を使ったところもあるのだろうか、そんな雰囲気も感じながらも、準備が出来次第動物園へ向かう事になった。